極楽蝶華
空中コンボ
……途中腕を掴まれ、行き先を阻まれて進路妨害に会った。
『どけ。』
スカしてチャラチャラした二人組を見上げて、イライラしながら投げ捨てるように言葉を吐いた。
「ねー。名前なんてーの?」
「スッゴイ美人だねぇー。俺ぇー、超タイプー。」
お前それは女性に使う言葉だ。
そして俺は美人なんかじゃねぇーよコイツ目ぇ腐ってんじゃねぇーの。
『……もう一回だけ言ってやる。
そ こ を ど け 。
っつってんだよテメェーら。』
「うーん。結構気が強いんだね。」
「ソーユーの、嫌いじゃないけど。
むしろ、好き?なんか、気ぃ強いのとかヨクねぇー?」
無遠慮に、片方が顎を掴んで来た。
「……あれ?そのタイピンとピアス……」
「っや、やばっ……」
『……最終通告無視したな……??』
「「えっ?」」
悠紀仁が後ろを向いたと思った瞬間、人間二人が重なってぶっ飛んだ。
飛んだ先にあったテーブルにぶち当たる。
あっはっは。痛そー。
なーんて思ってるぶっ飛ばした張本人。
『ダーリン、あんな奴らほっといて行こー?』
「う、うん……」
あの二人のやり取りからするとやっぱりこのアクセ何らかの力を持ってるらしい。
まぁさっきは苛々してたから待ち切れずに手が出ちゃったけどさ☆(自分キモ)
出ていくときに
2階席から、
……あの新聞部の奴達が何か気に入らないことをやらかしたらしく……
何が割れる音と
鈍い音と
誰かの悲鳴が聞こえた。
うん。俺知らない。
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