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極楽蝶華
やたら声でかいコイツ
 

さっきからそわそわしてた彰が時計を見ながら超〜小さい声で意思表示をした。


「そ、そろそろチャイム鳴るので…俺達は教室に……。」



あれ、まじ?もうそんな時間?

既に腰を浮かせてる彰達に続こうとして思い出した。

『……ヤバ。俺カツラと眼鏡生徒会室だ。』



「それならここに持ってきてあるよ?」

最初からこうなると予想してたかのように、奈緒先輩が鞄から紙袋を取り出した。


『あ、ありがとうございます。俺これ付けてから教室行かなきゃなんでもう失礼しますね。』

「それじゃあ僕ももう行くよ。
僕のクラス少し遠いし。」


奈緒先輩から紙袋受け取ってダーリンと歩き出そうと……

したら、階段上がって来た集団がぶつかって来た。


『いってー……何だテメ「いましたいました噂の人物がいましたぁー!!」』


……何こいつ。

誰こいつ。

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