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極楽蝶華
お主も好きよのう2
「悠紀仁、止めとけ。
出来るなら、全部付けるな。」



『え?何??もーちょいおっきい声で言って。』

「だから付け「何かあるのかな?椎名君。」

「あ、いや、なんでもないです。」

奈緒先輩の笑顔を見てすぐに前言撤回を申し出た誠。



『……別にいいけどさ。くれるっつーんなら貰うし、……けど俺ピアス開いてないよ?』


「残念だったナァ、春日。」

「……じゃいいよ。ネクタイに付けとけ。」



端っこを不動に引っ張られて、戻ったときにはフープピアスがぶら下がっていた。



『……ねー猛さん……。』

「何?ちゃんと左手の薬指に出来た?」


『いや……普通にしませんけど、ブッカブカでどの指でも抜けちゃうんですけど。』


「え?マジで?!俺それ小指にしてたんだよ?!!」


どーせ貧弱Boyだよ。


『……一緒に鎖に通してペンダントトップにしときます。』



後ろに手を回すが、いかんせん初めてつけるネックレスなんで留め具がどーゆー構造になってるかわからん。
なにこれ。どーやったら金具外れんの。


『ダーリン外してぇー。』

葉月先輩に背中を向けると俊がいきなり前から手を回して来た。


『……なに。』

「俺が外してやるよ。」


『……体勢おかしくない?』


普通外すんなら後ろからだろ。
前から手ぇ出したら手元見えないから一緒じゃん。


―カチッ―

「ほら、外れた。」


はえーなオイ。


……あ、そっか。


『さすが慣れてんな。』



俊が渋い顔をして、そっぽを向いた。

奈緒先輩が笑ってんのが聞こえる。



指輪を通した後、もっかい付けてもらった。

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