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極楽蝶華
食堂前にて
 

「……また何かやらかしたみたいだね……」


誠さん!!恐いです恐い!


「……このメンバーと、昼飯食えゆうとるんかな?自分は。」


潤……目が死んでるよ。


「……っ」

ほらそこ威嚇しない!!


不動の不機嫌MAX!!


「春日がついてくるとはねぇ〜……何、お前悠紀仁と仲良いの?」

「えぇもう……同室ですから。」

「へぇ……」



『え、オイ……俊っ!!お前何で今の俺の事本名でぺろっと呼んでくれちゃってるんだよっ!!』



大声は出せないから腕を引っ張って、耳元で怒った……ら

それを見た奈緒先輩が俺の腕を掴んで引き剥がした。

『うわっ……もー。いきなり引っ張らないでくださいよ』


少し不満を込めて肩越しにすぐ後ろにあった顔に視線をやった。
思ったより近くにいたせいで、もう少しでキスしそうになって内心ちょっとだけヒヤリとしたが表情は変えないでおいた。


……そしてまた奈緒先輩は人の話を聞いてくれない。
俺の、口?
のあたりを凝視して、虚を突かれたように目を見開いて顔を強張らせている。

……何故赤い。顔が。

え、いや、俺接触してないよな?
ただのニアミスだったよな?


『ねーダーリン。先に行こ?俺腹減っちゃった。』

「あ、うん……」


あぁ……この状況でダーリンだけが俺の癒しだよ。
(←馬鹿)







「何……お前悠紀仁と同室だって?」
「そーそー。超仲良いよ?」

互いに威嚇を掛け合いながら睨み合う俊と不動。

「ハッ……なぁ〜にが。
お前悠紀仁には【男連れ込む迷惑な同室者】くらいにしか思われてないみたいだけど?」

変態王子、ミリオンスマイルを浮かべながら……の原爆投下。

「な……んで、アンタ、それ知って……ッ!!」

「あ、何だカマかけてみたんだけど本当に連れ込んでたんだ。
お前サイテー。あははッ」


……みりおんすまいる……


「悠紀仁が……あんないい子が、人に陰口言う訳ないじゃん。」


鼻歌でも出そうに上機嫌で、悠紀仁の後を追う奈緒。
途中、一度後ろを振り向き


「サイテー。」

「……ッ、」


追い撃ちをかけることを忘れない。(with笑顔)


「春日が……ハハハッ。
しょげてる〜」

「ヘタレですかぁ〜?春日くぅーん。
悠紀仁にはマジですかぁー?あのヤリチンがぁー?」


追い撃ち(by双子)


「……ッせーよテメェーラには関係ねぇーだろ失せろ!!」


不動、逆切れ&癒し(悠紀仁)の元へ逃走。


「……やべぇーな。ライバル多くね?」

「でも俺譲る気なんてサラサラねぇーしぃ?」

「気が合うな……俺もだよ。」

「流石双子だねぇ〜……オニィチャン。」

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あきゅろす。
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