極楽蝶華
ダーリンでけたー
「親衛隊が恐いから、みんな近付いて来ないんだよ。」
『あ、猛さん。』
親衛隊?確か誠達にも言われたような……
『あーあーあー。でも人の机隠したり靴に画鋲入れる奴らの何処が恐いんですか?』
「えっ……そんな事されてたの?!」
『なんか奈緒先輩の親衛隊らしいですよ?
男だったら直接来い、って感じだしー。』
直接来たら来たで遠慮なく御礼させてもらうけどな。
「え……じゃあ悠紀仁君僕に近づかない方が良いんじゃない?」
『そんな事無いよ!!葉月先輩は何も悪くないじゃないですか!!
俺喧嘩は強いから、心配しないでくださいっ!逆にボコってやりますよ。』
「……それでも、あんまり危ないことしないで?何かあったら僕に言ってね。」
「そーそー。あんま危ない真似しちゃ駄目だぞ?」
イヤーン葉月先輩ったら男前☆
(猛は??)
『ねーねー葉月せんぱーい。』
「え、と……なに??」
やっぱかわいー。
『葉月先輩……俺、家事とか得意だからさ♪損しないと思うんだよね。……俺の事お嫁さんにしない??』
「「「「え??」」」」
この場にいた全員がピッタリハモって聞き返して来た。
「何で?」
『えーだって葉月先輩がダーリンになったら毎日楽しそうだなぁー、って。』
ヤバイこんなダーリンができたらどーしよー。
だってさー、可愛いじゃん。おはようからおやすみまで一緒に過ごしたくなるだろ。
―ガチャッ―
「悠紀仁……さっきは大声出して悪かっ……何してんだお前ら。」
手を繋いで見つめ合ってる二人を見て至極当然の反応をする俊。
『葉月先輩に結婚を申し込んでるとこ。』
「ゆ、悠紀仁君?!」
慌てる葉月先輩。
かーわいー(萌)
「……駄目だ。絶ッ対許さねぇ。」
いや、許すも何も実際は出来ねーから。
『アレか。お前は【娘さんをくださいナンチャラ】言われた花嫁の父親か。』
んで、そう言ったら俊が何かに呆れた顔で俺を見て来た。
えー?
何。
まぁいーや。
『なー。俺もう帰っていい?お昼ご飯じゃん。』
そろそろ腹が空きすぎて気持ちが悪くなる時分だ。
「昼飯か……調度いい。一緒に食うぞ。」
『……何決定事項にしてるんだよ。』
この俺様
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