極楽蝶華
2
『た、猛さんは……
その、迷子になってる所を校舎まで送って貰って……』
「……小学生かよ……」
『うぉテメェ今のボソッてやった呟き聞こえてんぞゴルァァッ!!』
このヤロウ俊!!
「そうだよ……そんなうっかりさんな所が可愛いんじゃん悠紀仁は。」
『いや可愛くありませんから!!』
凄いテンションで否定。
「じゃあ、今度は俺からの質問だ。
……お前、何処でこの変態に目ぇ付けられた?」
「オイコラ……下半身馬鹿が何人の事勝手に変態にしてくれてんだよ。
テメェこそアッチの事しか考えられねぇ脳味噌海綿体男じゃねぇーかフザケんじゃねーっつーの。」
な、奈緒先輩が……
ふと見たら女性(しかも絶世の美女)と間違えそうなその麗しい顔で……
放送コードに引っ掛かる台詞をι
……何か、涙が出そうだ。
「で、お前奈緒には何処で絡まれたんだ?」
何でテメェ俺が悪いみたいな詰問調で俺の事取調べだコラ。
『……どっかの俺様生徒会長に呼出し喰らって閉じ込められたエレベーターで。』
そうだよそもそもコイツが全ての元凶じゃん。
ぐ、と苦虫噛み潰したような顔をする俊。
つかの間の勝利感に酔う俺。
「……で?」
で、と言いますと……何ですかな変態王子。(←確定)
「三船と、高裏と、村上……何で、悠紀仁の事知ってるのかなぁ?
僕、まだ聞いてないよ?」
……あぁん。
ベルトコンベアーが動いてるよ先生!!
『せ、先輩方には聞いて……』
「無いよ?
だって、何かやましい事があるなら隠すのに失敗するのは悠紀仁でしょう?」
ごごごご御明答。
……だって俺嘘付くの苦手(てか無理。)なんだもん。
(´・ω・`)ショボーン
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