極楽蝶華
2
「……こっち来い……」
え、やだ。
すごおぉぉぉぉぉおおおい嫌な予感がする。
つか何かわかんないけど怒ってない??
『……ゃだぁー……猛さぁーん。俺お家帰るぅー。』
服の裾を引っ張ってねだってみる。
「え……ちょっ……」
すごい勢いで目を逸らされた。
うんまぁしょーがない。
我ながらキモかった。
……ってゆーか……
さっきより怒ってます俊さんが;
(((゚д゚;))))ブルブルガタガタ
そして何気奈緒先輩も怒ってない??
「……とりあえず椅子に座ろーか悠紀仁。」
『……はい。』
有無を言わさぬ威圧感が
恐ェ━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━!!
ソファに座った奈緒先輩が横をポンポン、と叩いたのでそこに腰を下ろす。
『……あぇ??』
ソファじゃない感触。
後ろを振り返るとご満悦な変態王子の微笑が。
『……今凄い速さで動きましたよね??』
「気のせいだよ。」
……うん。じゃあポストが赤いのも空が青いのもきっと気のせいなんですね。
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