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極楽蝶華
で、生徒会室。
 

『スイマセン苦しいんで離してくだ……ぎゃわぁっ!!』


中に連れ(引きずり)込まれた途端後ろから抱き抱え上げられ、重力が無くなった。



え?何々??


肩越しに見上げると嫌味ったらしい身長とにんまりした綺麗な顔。


『うわぉっ!!……や、やめてくださいよ猛さん。』


後ろからホールドされた格好で動けない。

「へー……悠紀仁が俊と猛見分けられるって本当だったんだぁ……」


奈緒先輩が俺の顔に手を伸ばしてくる。



『え??ちょっとなにする……』


眼鏡とカツラを盗られて、やっと地面に降ろされた。


「んー。……説明してもらおうかなぁ。
……これについて。」


奈緒先輩の手には学校新聞。


『えっ……あのぉー。それは向こうから吹っ掛けて来たから火の粉を払ったまでで……』


「……何の話??」

『へっ??』

校内で暴力沙汰起こしたから呼び出されたんじゃないの??


「何であれほど言ったのに変装解いた姿でこんな写真撮られてるのかなぁ?」



奈緒先輩……



目が笑ってませんよ??





『え、でもそのうち二枚は奈緒先輩のせいですよ?』


「違う。そんなのどーでもいいんだ……この上半身裸の写真と、誘ってる様な顔してるでかいヤツだよ!!」


『……大浴場の脱衣所で隠し撮りされたヤツと、具合悪くて機嫌悪そーに映ってるこっちの写真ッスね……』


どーやったらそんな風に見えるのか不思議だ。




「……オイ悠紀仁……」




奥を見遣ると



そこには


怒りで歪んだ空間の中心に大魔王様がおられました;




恐えぇぇぇぇぇぇぇええ!!
Σ(゚д゚;)

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