極楽蝶華
あの人自由すぎだ。
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―ガラッ―
『あれ?……次ってりょーちゃん先生の授業だったっけ?』
耳打ちで誠に尋ねる。
「今日は学校の行事があるからその説明含めて変則だ、……っていうか早く服着ろよ!!」
『ちょっと待って……あと一つ。』
「悠紀仁?!?」
顔を上げるとホストが凄い顔でこちらを凝視して来た。
「……何やってんだオメー……」
『ボタン取れちゃったんですよ。』
あ、出来た出来た。
「な……っ、後でやればいいだろ後で!!
んなことしてたら意味無ぇだろボケが!!!」
仮にも教育者が生徒に向かって「ボケ」発言っていけなくない?
『はいはーい。』
怠そうに言いながら『分かった分かった』と手を軽く上げる。
「おいクラス委員!」
「あ、はいっ!」
真面目そうな子が勢いよく立ち上がる。
「はいこれ今年の親睦会の説明プリント、こっちが今月の学校新聞、配っといて。俺眠いから。」
紙の束をばさばさ、っと渡してさっさと教室を出ていってしまった。
……うん。自由って素敵だね。
Freedom!!
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