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極楽蝶華
ボタン付けの災害
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彰と顔を見合わせる。

相手の目には諦めとも取れる四文字が浮かんでいた。


   「無駄だよ」


……悠紀仁は本当に自覚が無い。


いくらカツラと眼鏡しててもあれじゃあ意味が無ぇじゃねぇーか……っ!!



透き通るような肌なんて触ったらてに吸いついて来そう……実際そうだし。
支配欲を掻き立てられる華奢な身体なんて抱いたら離せなくなる。鮮やかな桜色の胸の突起は…見ているだけで、舐めたら、銜えたら……しゃぶったら、どんな声出すんだ、とか、想像しちまうのに。



やっぱり、と言うか……早くもその身体に欲情を示す輩がちらほら現れ始めた。

【うわ……
ヤベ。藤堂、顔最悪だけど顔見なかったら普通に勃つんじゃね?】
【どうりでなぁ。
会長もクル訳だよ。身体は極上じゃん。】


『……チッ!!』


後ろの方でコソコソ言ってるヤツらを睨み付ける。


一応不躾な視線を送るのは諦めたみたいだが、教室内の不穏な空気は拭え無い。


「……ルールルッ ルルルルールルッ ルルルルールールール ルールルー……」

本人はどこ吹く風で「徹子の部屋」のテーマを口ずさみながらボタンを付けている。


『……ハァ……』


盛大なため息をついていたら横目で悠紀仁を見ながら少し赤くなってる潤と目が合う。



……お互い少し気まずくなった。

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あきゅろす。
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