極楽蝶華
2
「わ━━━━━━━━!!!!何してんのゆきやん!!」
『あ、ボタン付けんの。服着たまんまじゃ上手く出来ないから。』
「……っ、何してんだよお前……!!」
覆い隠すように不動が抱き付いて来た。
だからボタン付けるんだってばー。
『おいおいおい。お前がくっついてくると外野が煩いから離れてくんない??針刺さるよ?』
穴に糸を通しながらわざとめんど臭そうに言ってやった。
「……何も今やんなくてもいいだろ……」
『別に後でやる理由もねぇーだろ。』
不動が何か反論しようとして、止めた。
彰に肩を叩かれて「やれやれ」って顔をしている。
なに?もー。
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