極楽蝶華
無事生還
一時間目終了のチャイムが鳴った。
『ただいまー』
「悠紀仁?!」
「……大丈夫だったのか?」
「何か変な事されなかった??!」
みんなが口々に心配してくれたことを物語る台詞を言ってくれた。
そして俊がまともな思考を持つ人間にどう思われてるかも分かった。
『あー。ごめんな?なんか心配かけちゃったみたいで。』
「もー。ゆきやんになんかあったら、って気が気や無かったで?」
「……何があったんだ?」
『あ、不動。
さっき助けてくれようとしてありがとな?』
結局無駄ぽく終わっちまったけど。
「……何かされなかったか?」
『やー。別になかったよー?普通に。
何かさ、俺がアイツの探し物の情報を偶然知ってたんだよそれでちょっと二者面談されてな。』
大丈夫、と顔の横でひらひらと手を降ってみる。
一同がようやく安心したような顔をした。
思い出した事があり、自分の席迄行って屈み込む。
「何してんのー?」
『あ、誠。その辺にボタン落ちてない?』
あと一つ。
「はい悠紀仁。こっちまで飛んでたよ?」
『サンキュ♪灰斗。』
四つ全部集まったのでワイシャツを脱いだ。
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