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極楽蝶華
どこ行く気。
「……とりあえず、ちょっと一緒に来い。」


『え??ちょっと俺普通に授業ある……』


次性格悪い数Aの山下の授業だぜ山下。
サボったら鬼のような量の課題出るって言われたんだけど。何すんだテメー。



腕を引っ張られてバランスが崩れた。


身体がぐらついたのを後ろから誰かが支えてくれる。その腕の中に引き寄せられた。


「春日か……何の真似だ」

「琉崎会長。そろそろ授業始まるんで。」



うおぅ不動ありがとっ!!


「……お前に関係無いだろ。手を離せ。」


「悠紀仁の友人ですから。関係あります。無理矢理連れてかれるの見てられません。」



俺の身長より少し高い場所で火花が散る。イヤー。



「……生徒会執行部最高責任者の強制権を発動する。口出し無用だ。」


「……っな?!悠紀仁は関係無いだろ!!」

ホントだよ!!

つーかこの学校なんでこんな無駄な権力こいつに握らしちゃってくれてんの?!!!




「それは全て俺が決めることだ。……ユウ、来い。」


腕を引っ張られて教室を後にした。




え?

なんか教室から聞こえてくる騒ぎを聞いてた限りではとんでもないように誤解されてんですけどどうしてくれます?



しかも何で俺がこいつの弱み握って脅して押し倒した事になってる訳??



そこまで想像膨らませられると逆に感心しちゃうよ。

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あきゅろす。
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