極楽蝶華
見つけた。
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顔を見上げて拍子抜けした声を上げた途端、
俊の目の色が変わった。
いきなり手が延びて来て胸倉を掴まれ、そのままワイシャツを引きちぎられて腹の辺りまでボタンが飛ぶ。
周りから悲鳴が上がった。
『え??ちょっと何して……』
るんですか、と続けようとして……
スッッゲェ嬉しそうに笑う俊が目に入った。
かと思うと寂しそうな……それでいて安心したような表情でいきなり抱き着いて来て。
『えぇぇぇ??!!
何?!ホント!!』
また悲鳴が上がる。
【……っっ!!?俊様が壊れた……】
【やめてくださいそんなのに触らせないで……っ!
視界に入れないで下さい……っ!!】
【あなたの子猫は泣きそうですぅ〜俊様ぁ〜】
……どーでもいいけどこの状況を見て【俺が悪い】みたいな空気にするの勘弁してほしい。
「……ユウ……やっと……
……見つけた。」
……え。
何でバレてんの??
『ちょっと、いいから離れろ。』
やーめーれー。(-д`-)アーン
羞恥心って凄いね。
自分でもびっくりだが
力いっぱい抱きしめてきてた俊を何とかかんとか引き剥がすことに成功した。
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