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極楽蝶華
お目覚めビックリ
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ふ、っといきなり現実を取り戻した感覚。

なんだろ。何か心地よい夢を見ていた気がするんだけど。


目が覚めたと言うことはもう6時半か。
(記録的な低血圧故朝は早目に起きとかないと学校に行くまでに脳みそが覚醒しない。)

目覚ましはかけてないが、学校あるときはちゃんといつもの時間に目が覚める……人間の習慣って恐ろしい。



『んー……』



薄く目を開けると3p先に俊の顔があった。



『っ……??!』


びっくりして変な声出そうになったのをすんでの所で飲み込んだ。

あぁ、そうだ……昨日、テレビ見てた途中から記憶が無い。


寝ちゃったから運んでくれたんだなー。たぶん。


今の状況を見てみると……


なんか俺腕枕されて抱き着かれてますが。




……抱き枕かなんかと間違えたんだろうか。

あ、いや、止めよう。
こいつはそんなキャラじゃないよ。夜な夜な抱き枕使用してる図を想像して嫌な汗が出て来たよ俺。


制服下だし飯食わなきゃだし第一カツラも眼鏡も無いし、っつーんでとりあえず部屋帰ろ。



まぁ、俊まだ寝てるし……起こさないでおいてやろう。
それにしても幸せそうな寝顔だなオイ。


ちょっと頬をつついて遊んだ後、寝室を出て

居間の電話の横にあったメモ用紙のブロックが目に留まり、それを一枚拝借した。



【部屋帰るわ。泊まったみたいで世話になったな。
(`・ω・´)ノシ】


置き手紙をリビングのテーブルに残して部屋を後にした。

最後の顔文字はちょっとアホっぽいかな。まぁいーか俺アホだし。

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