極楽蝶華
2
「琉崎……あのさ、お互いのチームも今抗争やってないし、このまま和解で良くないか? 調度いーよ。」
抗争って……あれか。
うちの元副がユウのチームのメンバーの彼女に手ぇ出してそれからいざこざあったヤツ。
『……いいのか?』
その所為で、他の奴らがいる場所でお前に近づけなかったのに。
「うん。お前一緒にいて気持ち良い性格してるし。
これからよろしくな?」
『あぁ……よろしく。』
俺は卑怯だ。
『お前が好きだ』
そんな気持ちすっ飛ばして
『狂おしい程に愛しい』
『全部欲しい』
愚かで幼稚な狼は、今にも無理矢理襲いたくなる噴火間際の感情を必死で隠して
【友達】って羊の皮を被って、お前の傍に行く。
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