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極楽蝶華
I got it!!
 


『あー、もう。
俺と奈緒先輩そーゆー関係じゃねぇーからな?』

サラっと失礼な事言いますねチミ。

俺はね、いくら綺麗でも男の方と付き合う趣味はないんだよ。


「嘘を付くな。」



 嘘 じ ゃ 無 ぇ 。


つーか何故にご立腹なんですかねこいつは。


「……何でもねぇー奴がどうして人前で抱き合うんだよ。」


『は??何だよその話。』

俺にはんな事した記憶無ぇーぞ?


「七日前の……金曜、寮の中庭の……噴水の前。」



『あぁ……って……
   はぁ〜っ??!』


抱き……[あう]??


『あれ強制的に抱き着かれたんだし。』


何言ってんのこの人。
あれが、俺サイドからもウェルカムしてハグハグしてたように見えたなら眼科行ったほうがいいぞ。割と本気で。


「……ほんと、か?」


『何?嘘付く意味なんて……


……あぁっ!!そぉーか!
悪い気付かなくて。』


   I got it!


「……え…?……」


『あれだろ?……ほら……お前、男も平気なの?』

女性にもかなりモテてましたが。


「……そうだよ。だか『あー。悪かったなー何かベタベタしちゃって。でも、ホントに純粋に先輩後輩だから。 アレだろ。奈緒先輩面倒見良いから俺とか構いたくなっちゃうんじゃねーの?』



……しばらくの沈黙。

拍子抜けしたような顔してる俊と、達成感に満ち満ちた俺。


「……何の話だ?」

『え……。付き合ってるんだろ?お前ら。』


だから俺にやきもち焼いて、スゴイ剣幕で関係を問い質してきたわけだろ?


「…………違う。」

え??


すっっっっっごい渋い顔で力一杯否定された。


『じゃあなんで俺に向かって怒ってんだ?』


理由が無いじゃんそーしたらぁー。

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あきゅろす。
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