[携帯モード] [URL送信]

極楽蝶華
IN 談話室
 

俺と俊は寮の二階の談話室で、果てしなく気まずい空気の中向かい合ってた。


『……』

「……」



実を言うと今俺は猛烈に眠い。



時計を見ると午前一時半。
運動した後で適度に疲れてるし。


風呂も入んなきゃだから話があるならさっさと終わらせて欲しい。


『……こっち来る時に話してた……聞きたい事って、何?』





「お前と……」


はいはい。



「お前と奈緒は……どんな関係なんだ?」


奈緒って……やっぱり奈緒先輩の事だよな?


……俺と奈緒先輩?


『先輩後輩。』


「――そうじゃない。個人的にどういう関係なんだよ。」

……は?


『え〜??……まぁ、友達……だけど?』


「……本当にそれだけか……?」

『無い袖は振れねぇよ。』


だってホントそんだけだし。


大体男同士の仲なんて

友達・先輩後輩・仲間とかそんなもんじゃね?


あ……もしかして……


『奈緒先輩は極楽蝶の人間じゃねーけど?』


「……知ってる。」


えぇ〜??

じゃあ何聞きたいの?この人。


「何でもないのに……奈緒が名前で呼ばせる訳無ぇんだよ……。
……奈緒と、付き合ってんの、……か?」


   ……あー。


  忘れてました。


この学園では更にもうひとつあるんですね。


恋愛関係。



今なら漏れなくもう一つ、みたいな。


お買い得感もへったくれも無く付いてきても嬉しくないよぅ……


【金利手数料無料!】

それでもいらねー。

[*前へ][次へ#]

54/299ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!