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極楽蝶華



ライちゃんの恋の行方は微笑ましく見守ってたけど、今日の様子じゃあんまり安心できそうにないねぇ、ライちゃん。
まさかユウちゃんの人たらしがここまでだったとは。ライバル多いねー。

付き合いが長い分、どうしてもライちゃんの事を応援しちゃう。
だって、今日の他の6人も見ていてユウちゃんの事好きなんだろうなって分かるけど、ライちゃんが半年も片想いしてるのを見てきたんだもん。


でもライちゃんには悪いけど、「恋が叶うと良いね」って思ってるのも確かだけど!
……まだ暫く片想いのままでいて欲しい。ごめんね。


だって、



『めぐ、ユウちゃん向かいから出てきたよー!降りておいでー』

「……ホントっ?!」



僕の愛娘が絶賛ユウちゃんに片想い中だからだ。

ドドドド、っと駆け足で降りてくる恵に、
『あぁ、久しぶりだからなぁ』
とその子供らしい純粋な想いの微笑ましさに思わず顔が緩んだ。

「大きくなったらユウくんのお嫁さんになるの」
と娘に言われた父親のジェラシーもあるけど、
まぁ子供だから!すぐに気が変わるだろう、と考えている。いや、絶対にそうだ。ユウちゃんは良い子だけど、子供って熱中するものがコロコロ変わるし。
いや、別に「パパのお嫁さんになりたい」とか言われる間もなく娘の初恋取られたの根に持ってる訳じゃないし。


とりあえず
だからそれまでは、ユウちゃんには恵の王子様でいてもらいたい。
4歳の女の子には進行中の初恋の相手が男に取られるのは恋愛のデビュー戦としてヘビー過ぎる。

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あきゅろす。
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