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極楽蝶華






「っ、ホントすいませんでした!」

「スイマセン、自分でも分かってるんですけど、あいつ絡みの事だとどうしてもまともな判断が出来なくて……昼と引き続き失礼な態度をとってしまって申し訳ありません。」


ガバッ、と二人で頭を下げるうちの学園のツートップに、びっくりしすぎて思わず変なものを見るような目でガン見してしまった。

えっと、あれ、琉崎先輩達だよな?……悠紀仁に対しては色々態度もしゃべり方も普段俺らが目にしてるようなのと違うのは分かってたけど……

まぁ確かに、カゴメさんへの言動は失礼なモノだったけど、あの人達も頭下げたりするんだ。
しかも会長の方が謝罪が……何て言うんだろう。学生らしくないって言うか、社会人ぽい?
本日何回目かの新しい発見。




そんな二人の姿を見て慌てて、透君も頭を下げる。
そしてバーテンさんの、いや、カゴメさんの顔を穴が開くほど凝視していた不動も遅れて謝罪の言葉を口にした。



「ハハハ、いいよ別に。気付かれない方が都合がいいし。……あれは趣味だって言っただろう?」

と言うことは、普段はこんな風に男の人の格好をしているのだろうか。


「僕の趣味はユウちゃん達含めて数人しか知らないよ。あの格好で家の外出ないって言っただろう?上の店も今日みたいに定休日にしてる日はユウちゃんと、その友達しか来ないから。」


俺の疑問を見透かしたかのように、カゴメさんが言葉を続けた。

そう言えば、扉にcloseって札、かかってたなぁ。
行く前に悠紀仁は店に連絡してたみたいだから鍵は開いてたし店舗の電気もついてたけど。

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あきゅろす。
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