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極楽蝶華




「君達は全員揃いも揃って生徒会入りを拒否するし、親衛隊作りたいって人達とまともに話もしないで一方的に打ち切ってハイ終了、で解決したつもりになってる。
出来れば目の届くところに居て欲しかったんだけどね。問題を起こすバカが出た時も、その方が君達を守りやすいし。」

『……え?』

「僕の親衛隊や生徒会の下部組織動かすにも、“久遠奈緒のお気に入りとその友達”くらいの大義名分は必要なワケ。
あぁ……でも、相原君くらいは夏休み明けからでも生徒会に入って欲しいな。
僕、流石に自分の幸せの方が大事だし、本命に勘違いされたら困るから周囲に相原君が好きだと思われるような言動は止めたんだけどね。
君達が1番大変なんだよ?自分達で解決できたと思っているから、表立って守れないし。」


……そんなの、全然気付いてなかった。


「じゃ、じゃあ……灰斗に言い寄ってたのは……?」

今まで黙って話を聞いていた彰が口を開いた。
潤は、唇を少し歪めて複雑そうな顔をして床に視線を落としている。


「周りのバカな奴らから相原君を守るためだよ。
僕が狙ってるなら張り合おうって気、なくなるでしょ?何のために筑波をけしかけてくっつけたと思ってるの。」

『え?』



俺の反応を見て、またやれやれといった表情をして久遠先輩が次の言葉を続けた。

「僕はね、望まない関係を持ってしまう生徒を作りたくないんだよ。
理由はそれだけ。僕はそれまでの虫よけになれれば十分。
特定の誰かがいるのなら、さっさとくっついて欲しいんだよ。そしたら身辺守るのがずっと楽になるからね。」


まぁ、それでも抑えられないほど人気があったから、恋人が出来た後も口説く真似事なんてしてたんだけど。


久遠先輩はそう続けた。

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あきゅろす。
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