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極楽蝶華

 







『なにそれ萌える。』


「……智美さん、人前で興奮すんのやめてくださいね。智美さんに話したのバレたら、絶対怒られる。
俺、ユウに嫌われたら生きてけないっすから。」


『え?』

「……口から、全部漏れてますよ。」



いやん。



『……っ、コホン、取り敢えず今書いてあるところまで読んでもらってもいい?』




違うの、久々のユウちゃんだからちょっと萌えと滾りが溢れちゃっただけなの。

普段はちゃんと自重してるわよ?ホントに。


無理矢理話を変えて、パソコンの前の椅子にライちゃんを促す。
そこに腰を移して画面に表示されてる文章を読みはじめたライちゃんは置いといて、乱雑に散らかりすぎた仕事場のあちこちに散乱する薄い本を整理することにした。









しばらく画面を静かにスクロールしていたライちゃんが、不満そうに小さく呟く。


「……俺は絶対トイレでユウに突っ込んだりしません。触ったり舐めたりするくらいならともかく。俺のデカいから、ただでさえユウに負担かかるし……この店で盛ったなら裏口からこっそり連れ出して50m先のラブホに駆け込みますよ。」


『あら、ゴメンナサイ。
じゃあそこは書き直しとく……盛ってトイレ連れ込んでその中でカキっこしてるうちに二人とも我慢できなくなって、腰砕けて歩けなくなったユウちゃんを抱き上げてラブホにダッシュ、部屋に入った途端ベッドまで我慢できずに押し倒しそうになって一回怒られる、に変更するけどこれはアリかしら?』


「……アリっす。」



よしよし。




「あと……ここ。」

『ん?あぁ、焦らしプレイ?……どうしても萌え的に外したくないんだけど、なんかしっくりこないのよねー。』


それがスランプの原因でもあるんだけど。


「焦らし……っつーか、俺はユウにオネダリなんてさせませんよ。」

『ほうほう。』

「俺の方がオネダリする立場っすね逆に。【ねぇ、舐めていい?いいならよしって言って?許可ちょーだい?】っつって。」



許可と言いつつ【よし】って言わないとライちゃんは手を出さないとかどう考えてもオネダリさせてます本当にありがとうございます。
甘えんぼで強引な攻めに甘やかし癖のある受けとか何この楽園。

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あきゅろす。
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