極楽蝶華
独り占めはズルい
「いや、違うんです……その、智美さんがどうこじゃなくて、俺が……」
『俺が?』
「アノ時のユウが可愛すぎたから、誰にも教えたくない……自分だけのモノにしたいっつーか、独り占め、したいんで。」
『ひっ……酷い!私だってユウちゃんがにゃんにゃんの最中どんなに可愛いか知りたい!』
「いくら智美さんでもダメです……!
ユウが言った言葉も、どんな表情したかも、どんな声出したのかも……全部俺のですっ!」
『ズルい〜ズルい〜ッ!!』
どうやら信用されてないみたいじゃないからよかったけど、この結果はよろしくない。
今回はぺろぺろしかしてないみたいだけど、今後ユウちゃんと最後までするようなことがあったとしても子細が聞けないと言う事じゃないの!
「それに……」
『それに?』
「……アノ時のユウの表情の方が……写真と比べもんにならないくらい可愛い。」
やっぱ実物の方が可愛いって?
もー、この正直さんめ。
……クソッ!!
『う……う〜、せめて何をしたか、と今出来上がってる所まで読んでダメ出しだけして〜』
チッ……しょうがない、ちょっとずつ乗せてってポロッと口を滑らせるのを待つしかないか……
「あ、ハイそれなら。」
カチカチッと手早く閲覧モードに変更したパソコン画面から視線を戻して、幸せオーラ全開の男前に向かい合った。
取り合えず妄想の元だけは仕入れないと……
「まず、場所は……授業サボって時間潰してた空き教室でした。」
『!!……と言うことは学校ね?!二人とも制服?!!』
「ハイ。……俺は大分着崩してますけど、ユウはちゃんとワイシャツにネクタイ締めてましたよ。……外したけど。」
外した……だと……?!
もー、そんなさりげなく萌えポイント盛り込んじゃってー。
悶えちゃうでしょー?
もー。
『……で、プレイの内容は……?』
「えっと……まず手コキから入ってぇ、首とか乳首舐めて勃たせてからフェラして、ユウのミルク飲んで、ユウの事膝の上に乗せてカキっこして、俺が治まらなかったからユウの手でご褒美もらいました。」
語尾にハートが付きそうなくらい幸せそうに、ライちゃんがサラッと大量殺戮兵器を投下していった。
フェラだとっ?!ミルクだとっ?!カキっこだと?!
ご 褒 美 だ と ?!
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