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極楽蝶華
かわいーなぁもぉ。




ベッドの上に降ろしても人肌が恋しいのか、僕の首から腕を離そうとしない。


それとも寂しいのかな?


『腕離して大丈夫だよ……悠紀仁が寝るまで一緒にいてあげるから。』


案の定腕が解かれ、悠紀仁の横に腰を下ろした僕に改めて両腕が伸ばされた。


と、こちらも案の定機嫌悪そうにした犬っころが僕の反対隣の悠紀仁の横へ。


『ねぇ、シングルベッドに3人はキツイんだけど。』

「そう思うならアンタが降りたら?」

『そっかー、じゃあここ狭いから春日は置いといて僕の部屋にでも行こうかー。』


「……フザケンナよ。」

『ただの牽制に決まってるだろ。悠紀仁もう寝入りばななのにわざわざ起こすわけないじゃん。
可哀相でしょ?』


本気だったら口に出す前に実行に移しちゃうし。


……春日がしばらく動けないくらいの一撃もついでに残して。

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