極楽蝶華 うさぎの心配 一方こちら2階の廊下。 医務室から出てしばらく歩いたところに、兎(悠紀仁)とそれを連れた隆也が居る。 「…………。」 首を傾げ、何かを確認するように自分の隣に立つ人物をじ〜っ、と見つめる悠紀仁。 「どうかされましたか?悠紀仁様。」 右斜め下から見上げてくる視線に隆也が気付き、立ち止まって目を見つめ返す。 「ん、ちょっと……」 「?何か気になることでもございますか?」 「……俺の勘違いとかならいいんですけど…… ……隆也さん最近スッゴイ疲れてませんか?」 しばらく言おうかどうか迷った様子を見せた悠紀仁が、隆也の事を伺うように下から覗き上げた。 機嫌や言動を伺う、のでは無くその目はただ純粋に隆也の身を案じている。 [*前へ][次へ#] [戻る] |