創作 1日のスタートでつまずいた side柊樹 朝から厳斗のメールで叩き起こされた。 --------- サッカー部は朝練しないらしいから一緒に行ける。 ---end--- おーよかった!まだ電車慣れないんだよな。1人では行けねー。 -------- よかった!じゃあ昨日と同じ時間な! ---end--- --------- 了解 ---end--- うん。お前もメール淡白だな。オレもだけど。 急いで朝メシを食べて着替えて鏡を見る。 なんか今日の寝癖ホストみてーだな。このまま行こ。 玄関で靴の踵を潰してそのまま家をでる。 そのままゲンの一人暮らししてるアパートにレッツゴー! 一人暮らしってなんか格好いいな。響きがいい。一人暮らし。うん。 ほんとはオレの家に居候すればって言ったんだけど『なんかしそうだからいい』って断られた。オレなんもしねーよ! 「ゲンーー起きろー!!!遅刻すんぞー」 カギは貰ってるから勝手に入って見ると玄関で靴を履いているところだった。 あっオレも靴履かなきゃ。 モタモタ靴を履いてたらゲンのほうが先に終わった。 「柊、遅刻すんぞ?」 「うっせー!!ニタニタ笑うな!」 ちくしょー。 「っしゃ。行こ!」 そのまま駅まで行き、定期をこう…格好よくピッとやって電車に乗り込む。 今はゲン変じゃねーんだよなー…。なんでだろー。 あーそーいや昨日作戦失敗したな。今日はどーゆープランでいこーかなー 自然にかつハッキリと相談してくれる感じで… あれだよね。拳で語り合うってゆーの一回やってみたいんだオレ。 『クソっ…テメエに負けるたァな…』 『馬鹿野郎…いつものおまえならオレが負けてたさ。』 『…。チッ…お見通しか』 『大体水くせえんだよ!…1番に…オレに相談しろよ…親友じゃねぇか。』 『俺が間違ってたよ…悪かったジョニー!!』 『オレの胸で泣けマイケル!!』 みたいなみたいな!?あーでもキャッチボールも捨てがたい。青春の1ページって感じがね。 『よお…今日は随分ぶれるじゃねーか。』 バシッ 『テメエがこのクソさみーなかキャッチボールしたいとか言い出すからだろっ…』 バシッ 『確かめたかったんだよ。』 『あ?』 『お前なんかオレに話すことあんだろ?』 『…。』 『何年一緒にいると思ってんだよ…オレに隠し事できるとおもいうなよバーカ』 『…聞いてくれジョニー。実は…』 サッカー部と剣道部で何をしろと!!ムリだろ!サッカーボールと竹刀で野球でもすんのかオレの馬鹿野郎! 「おい柊!!どーしたぼーっとして。なんかあったのか?」 やべ、肝心のゲン放置して青春ドラマに夢を馳せてた。 「お…おう!なあゲン…あのさーオレさー、えー…」 「…もう着いたぞ。降りねーのか?」 オレのヘタレ!!ちくしょー! 「降ります。」 「…お前が静かだと変だな。心配で痴漢も出来なかった。」 「ご飯も喉を通らない風に言うな!!絶対しなくちゃいけないことじゃないからね痴漢!!つかしちゃ駄目だから!!」 「わーったわーった。じゃあ家でな。柊。」 「だー!!耳元で囁くなボケ!!」 ぞわっときたわ!! 「なー1限なんだっけー?」 「確か牛の実習だぞ。」 「おー!!やっと農業高校らしい事できるな!!」 「はしゃぐなよ。」 楽しみだなー!なにすんだろ。やっぱベタに乳絞りとかすんのかなーいーなーやってみてー! 「隣のクラスと合同だったはずだぞ?」 ちょっ…隣のクラスって昨日の… 「ゲン…オレが牛かドMに襲いかかられたら助けてくれ。」 「ああ。任せろ。」 今日も大変そうだ…。 [back][next] [戻る] |