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炎の決意
第四話  Una scuola





「マフィアの学校・・・ですか。」


本来、イタリアの学校は
スコーラ・エレメンターレ(小学校)が6−11才(5年制)

スコーラ・メディア(中学校)が11−14才(3年制)

リチェーオ(普通高校)14−19才(5年制)

・・・というのが一般的だ。

だが俺が行くマフィアの学校は、マフィア もしくはそれなりの権力者なら何歳からでもはいれる。

さらに8年生で中退可能だそうだ。
というよりほとんどが中退者らしい。

なんせマフィアとして働いたり厳しさのあまり逃げたり。
まれにスキップする奴もいるらしいが、よほどの実力者出ないと無理だとか。


ああ、イタリアは午前中しか授業がないがこの学校は午後もある。
もちろんマフィアとしての授業が主である。
そりゃー中退者が多そうだ。


「行くかい?」


行くかい?
そんなの決まってる。
がんが発病したせいで、思い出というものはこれっぽちもない。
たとえマフィア学校だろうと行きたかった。
迷いわない


『いく
 行きたい。行きたいよ父さん』


そうかい
そうつぶやき席を立ってしまった。
俺の不安げな気配に気づいたか、晴れの守護者が「手続きでしょう」と言ってくれた。


・・・・


のが1っ週間前

なのに
なのに


『んで、もう入学なんだよ。早すぎだろジジイ』

しかもいきなり学力テストを受けさせられ、いきなり生徒代表とか、なんとか
おかげで言葉を考えていて寝不足だ。
というか迂闊だった。
まさかイタリアの新学期って9月だったなんて・・・
今の俺は3割増、いかつい顔になっているだろう。


「ジジイか。いいなー」


なにが?
そして怒らないのか
どんだけ器が広いんだジジイ
もうこれから父さんって呼んでやらん



・・・



入学式の会場はこの上ない広さだった。
体育館・・・だよな。
しかもその広い部屋にこれでもかと人間が入っている。
確か、ここに居るのは新入生とその保護者(ファミリー)なんだよな。
在学生入れたら、体育館に収まらないからとか。

しかし、それよりも俺を見るたにびひそひそ話する奴ら…。

・・・怖いからやめてくれ



・・・・


特に問題もなく、着々と始業式は進んでいった。
それに伴い、俺の生徒代表としての仕事が近ずく
何か緊張してきたな…


「それでは続きまして、生徒代表
 ザンザス君」


君?
男として扱われてる…
いや、女でも君って呼ぶ…よな


『ハイ』


とりあえず返事をし、打ち合せどうりに中央を歩く。
なんか
「ガキかよ」
「あいつが?」
「おいボンゴレだぜ」
「顔…てか目つき悪」
とか囁かれてる

やめてくれ、まじで
何か怖いんだよ

スー
『生徒代表を仰せつかった…』


ああ、もうさっさと終わらせよう


始業式も済んだあと、なんかお父う…
ジジイの機嫌がすこぶる良かった。

周りにスーツ姿のおっさんが群がってたのにびっくりしたけど
けど「演説よかったよ」て言ってくれたからうれしかった



さあて
明日から学校生活始まりだ





おまけ
「ちなみにスキップで2年生だよ」

『???』

「一年生にしておくのはもったいないってさ」




Una scuola
(学校)





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あきゅろす。
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