[携帯モード] [URL送信]

小ネタ置場
J虎
日記log。
ジェイクが生きてて顔に傷作って虎徹のとこにきたよーな話。






「よぉ、クソ虎徹」

その低い声が耳へと届いて虎徹はぶるりと身を震わせた。
虎徹の背中に押し当てられた指先が強く彼を捕らえて、虎徹はジェイクとウロボロスのタトゥーを付けた男の名前を呼んだ。

「おっ、俺のこと覚えてたのかぁ。まだまだボケちゃいねぇみたいだな」

クツクツと喉を震わせて笑う男に、虎徹は何故と心の中で思った。
しかしその疑問は男には筒抜けで、男は相変わらずお前は間抜けだなぁ、と呑気にぼやいた。

「お前らのお陰で俺様の顔にデケェ傷が出来ちまったからなぁ、そのお礼をするために来たんだよ」

男は虎徹の肩を引いてこちらを向かせる。
男は顔の真ん中に大きな傷が走り、俺の男前が台なしだろうと吐き出した。

「…お前は綺麗に傷を治しちまって、なぁ」

今度は屈辱的な傷痕でも付けてやるからよ。
覚悟しとけよ、虎徹。

「相棒に泣き付いてみたりなんかしたらどうだ?」

ニヤニヤと下品な笑みを浮かべるジェイクの姿を、虎徹は忌ま忌まし気に睨み付けて。
相棒の、バーナビーの姿を頭の中に思い浮かべた。







第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!