小ネタ置場
J虎
日記log。
ジェイクが生きてて顔に傷作って虎徹のとこにきたよーな話。
「よぉ、クソ虎徹」
その低い声が耳へと届いて虎徹はぶるりと身を震わせた。
虎徹の背中に押し当てられた指先が強く彼を捕らえて、虎徹はジェイクとウロボロスのタトゥーを付けた男の名前を呼んだ。
「おっ、俺のこと覚えてたのかぁ。まだまだボケちゃいねぇみたいだな」
クツクツと喉を震わせて笑う男に、虎徹は何故と心の中で思った。
しかしその疑問は男には筒抜けで、男は相変わらずお前は間抜けだなぁ、と呑気にぼやいた。
「お前らのお陰で俺様の顔にデケェ傷が出来ちまったからなぁ、そのお礼をするために来たんだよ」
男は虎徹の肩を引いてこちらを向かせる。
男は顔の真ん中に大きな傷が走り、俺の男前が台なしだろうと吐き出した。
「…お前は綺麗に傷を治しちまって、なぁ」
今度は屈辱的な傷痕でも付けてやるからよ。
覚悟しとけよ、虎徹。
「相棒に泣き付いてみたりなんかしたらどうだ?」
ニヤニヤと下品な笑みを浮かべるジェイクの姿を、虎徹は忌ま忌まし気に睨み付けて。
相棒の、バーナビーの姿を頭の中に思い浮かべた。
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