若干一方的。
スクアーロがベランダの塀から降りた(落ちた)ところに走って行き下を見るとスクアーロはいな、
「ゔぉ゙ぉい…」
手摺りを掴んでぶら下がってたわ。
「もう…いきなり落ちないでくれないか」
「一軒家だと思ってたんだよ」
「うちにはそんなお金ありませんっ」
スクアーロの片手を握って引っ張る。何で今日はこんなにも腕が疲れる日となるんだ。
再び部屋の中に入れあっしは疲れてへたり込む。
息を吐くあっしにスクアーロは目を泳がせながら言った。
「あのよぉ…一緒に住むって…」
「だってトリップの定番だし」
一応‘トリップ’の意味は説明済みなのでスクアーロは「トリップってなんだ?」とは突っ込まない。ただ舌打ちして、
「仕方ねぇ…」
そして胡座をかいてあっしの隣に座った。
あっしはちょっと不機嫌そうに肘を着いて明後日を見るスクアーロに笑いかける。
「戻るまで宜しく!」
「あぁ…」
ところでいつからあっしはスクアーロに対しため口になったんだろうか。いやスクアーロが気にしてないっぽいからいいけど。
翌日。
「ゔお゙ぉぉぉぉい!!」
素晴らしい濁音声で目を覚まされた。顔にかかるシーツをずらす。寝起きの倦怠感が動きを鈍らして再び眠りにつきそう。
「ん…煩、い」
「ゔぉい起きろぉ!!」
煩いって言ってるのに…。声の主であるスクアーロは第二ボタンまで開けたシャツと中途半端に閉めてるベルト付きのズボンって格好であっしの頭をぺちぺち叩いて来る。
「………なに」
「お前学生だよなぁ?」
「…うん」
身体を起こしながらスクアーロに叩き返す。スクアーロが不快そうに眉を潜ますけどあっしだって不快だったよ。
「今八時だが…お前学校は?」
「…………あああああ!!」
スクアーロをどけてクローゼットから制服を取り出し寝間着を脱ぐ。スクアーロがなにか叫んでたけど無視した。
椅子に置いてた鞄を手にし、玄関まで走りながら、
「待っててね!行ってきます!」
随分と久し振りに挨拶をして学校に向かった。
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