執事もいいがウエイターの方が個人的にいい。2。
「XANXUSのせいでクリーニングに出す羽目になったんだぞぉ。グラスの弁償代とかふざけんな」
「水も滴るいい男だよ」
「この場合水じゃなく酒だろ」
「なにXANXUSに突っ込ませてんだちなち」
「お酒のにおいがほのかに香る。よっ、色男!」
「ほのかじゃねぇだろぉどう嗅いでも」
「つーか嗅がなくたってお酒のにおいするからね」
「カスに抱き着くんじゃねぇ」
「んー、でもスクアーロだしさ」
「何だその差別。おいカス、にやけてんじゃねぇ、きもいな」
「ちなち歩きにくいぞぉ」
「こいつ無視した。俺一応ボスでこいつの上司なんだが」
「なら抱っこ」
「甘えんな」
「なんだよーケチ。そんなんだからお酒投げられるんだよカスアーロ」
「うるせぇ貧乳」
「うわああんボスー!」
「ガキにでかさを求めんな。今の時期なら張りと形だろカス」
「時期とか食べ物ですか」
「俺だって巨乳でぽっちゃりとしてるより美乳で細い方がいいぞぉ」
「黙れロン毛」
「ぐさりと来たのは何故だろう」
「ねーボス。なにか欲しいのある?」
「………、脈絡のねぇ話だな」
「今絶対えろい事考えたろぉ」
「黙れにやけんな気持ち悪ぃんだよドカスが。てめーだって同じようなもんだろ」
「俺は、別になにもねぇ」
「嘘だね絶対」
「娼婦とでもやってろ」
「ふざけ、」
「風俗店とかの人ならまだいいけど個人で売買してたら止めて置いた方がいいよ。性病検査してない可能性あるし」
「………」
「………ご忠告どうも」
「カス…こいつは時々無駄な知識を言うが、俺はそれがすげー嫌だ」
「俺もだぁボスさん。つーかしねぇからな!」
「でもしてそうだよね」
「……」
「……」
「やっぱりなあ」
「俺は病気じゃねぇぞぉ!」
「正常だ俺は」
「解ってるよ。ほら早く帰ってお風呂入ろう? スクアーロ風邪引いちゃうから」
「…カスがぁ」
「七階から落とすよ」
「風呂に沈めるぞぉ」
「カスがカス言ってんじゃねぇ」
「抱っこスクアーロ」
「酒臭ぇからやめとけぇ」
「ウエイター姿の美男に抱かれるなら本望さ!」
「……」
「紅くなるな気色悪ぃ」
「あはは、お酒のにおいだー酔いそうっ」
「なら首に巻き付くなぁ。幼稚園児かお前は」
「ボスと一緒の目線ーキス出来るねー」
「やるか」
「ざけんなぁ! お前最近ノリ良すぎだぞぉ!」
「ヤキモチ? しようかちゅー」
「し、しねぇよ…」
「キスくれぇなんて事ねぇだろ。タコみたいな顔色してんじゃねぇ」
「三十超えても恥ずかしがるとか可愛げふっ!」
「おい、ちなち死んでるぞ」
「知るかぁ」
「ボス……スク…」
「…寝言か」
「何でXANXUSを先に呼んだんだぁ」
「はっ」
「んな余裕的な笑みされても」
想いの強さイコール一番ではない。よな?
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