超直感(ヴァリアークオリティ)。
ちなちに言われてやって来たのはレンタルビデオ屋でなにを目当てに来たんだと問えば、
「OVA!」
何だオーブイエーって。オリジナルビデオアニメか?
「オリジナルビデオアニメで多分合ってるよ。すげーなおい。取り敢えずアニメDVD借りるの!」
「ほー」
「てな訳で棚の上にあるの取って」
その為に連れて来たのかてめーは。本当頭が回る奴だな。
どれだと訊くと早速「あれ」と示すちなち。アニメ名を探してっと視界の隅に手が伸びて、
「ボスありがとう」
「その代わり俺も見るからな」
「まさかこれを?!」
「違ぇに決まってんだろ。他のだ」
「ですよねー」
何か隣でいちゃついてる奴等すげーかっ捌きてぇな…。なに抱き着かれて満更でもなさそうな顔してんだこのロリコンが。歳の差二十だぞお前、しかも十八未満。
苛つくから二人とは反対側の方を見ると十八歳未満立入禁止と、一般つーか全年齢対象コーナーとは遮断されたコーナーが見える。AVなんざで自慰とかマジ萎えるぞ年齢考えてみろ。何で三十二になってAV見なきゃならねぇんだよ。
「スクアーロ?」
「……何だよ」
「行きたかったら行っていいけど」
「行かねぇ」
「ねぇボス。鮫って溜まらないのかい?」
「溜まんだろ雄なら」
「ならボスは?」
「………」
「ククク…ッ」
「るせぇ」
「あ、でもPCで見ればいいんだ。そっか」
ゔお゙ぉい、こいつ絶対ぇ良くねぇ事考えてるぞぉ。
「ほっとけ。行くぞ」
「はーい」
だからいちゃついてんじゃねえようぜぇから。
「……」
「……」
俺とXANXUSはPC画面に表示される動画を何とも言えない感情で観てるんだが、それは全部この俺とXANXUSの間に座るクソガキのせいだな。
『…っ、ああぁ』
「…………」
「…………」
だ め だ 。
「あ! 何で消すのスクアーロ?!」
「んなもん観たくねぇぇ!!」
「同意だな。何であんな不細工で抜かなきゃならねぇ」
「え、美人じゃないか」
「お前のが可愛いぞぉ」
「あれで抜くならてめーで抜く」
「ちょ、嬉しいんだか複雑なんだか解らないよ」
「とにかくAVなんか観ねぇからなぁ!!」
「しないと夢精するんじゃないの?」
「…………」
「…………」
「PC好きな時に使っていいからさ」
「脱げ」
「は?」
「AVで自慰するよか、」
「ちなちでやった方が、」
「いいに決まってんだろぉ」
「ハモったよ。格好良くない台詞ハモられても困るんだけど」
「とにかく観ねぇ」
「はいはい解ったよチェリー達め」
「意味解ってんのか?」
「解って言ってないからムカつくよなぁ」
取り敢えずその勃ったものどうにかしてから観ない云々言って欲しいね。
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