主役がおっさんなのに人気とか凄いよね。2。
変なものがないか見渡して、よし大丈夫と駆け足で玄関へ行き開けた。
「すみません、お待たせしました!」
「ううん、いいよ」
お兄ちゃんの彼女さんを招き入れ紅茶を入れる。彼女と会話をするのは結構間が空いていてその空いた期間なにがあったかと話す彼女。あっしは話に相槌を打ったりしながら聞いていた。
「ちなちちゃんはなにかあった?」
その問いに浮かんだのはスクアーロとボスの、明らかに人を困惑させようとしてる否、羞恥に曝すべしと取っている奇行。
無論そんな事言えはしない。
「まあ、トモダチと色々して遊んでますね」
「そうなんだ。ねぇ彼氏とか好きな人とかいないの?」
「え、」
好きな人。
台詞を聞いて意識もなしにあっしが思い浮かべたのは……、
「あれ…今の音なにかな?」
彼女さんが首を傾げ、あっしの前髪に隠れた額はかなり蒸れている。
今さっき聞こえた音は明らかにガラスかなにかが割れる音で、発生原はきっと、いや絶対お風呂場だ。
あのカス達…。
「多分なにかが落ちたんでしょうからあっし吸い取って来ます。ここで待ってて下さいね」
「う、うん…気をつけて」
あいつ等を掃除機で吸ってしまおう。
「ボス!カス鮫!なにしてるんだよ」無論小声だ。
「はっ!こいつが喉渇いたとか言って俺の酒飲むからだ」ボスの声は扉で遮ってる為さして煩くない。
「仕方ねぇだ、」
「うるさいカス」
「………」
「飲み物なら持って来るから、なにもしないでくれない?」
「………」
「………」
彼女さんの待つリビングに戻り、わんこに水をやるといい訳してスクアーロに投げ付ける。叫ぼうとするスクアーロだがボスの蹴りに臥した。ナイスキックボス((星を付けるくらいの明るさで))!
「すみません。わんこがばたついてるみたいで」
「ううん、戌飼ったんだね」
「はい。可愛いんですよ。この間は」
ガッシャーンパリン
「ゔ」ドカッ
「……………」
あ い つ 等 !
「………ぁ、あの…?」
「くふふふ」
「?!!」
困り顔の彼女さんを置いて風呂場に行くけど、ふらふらするわー。クフフフフ。
「なにしてんですかあんた等は。スクアーロに至っては声出してたよね」
「ん゙ーっ!」
スクアーロを見ると口に瓶がすっぽり嵌まっている。ナイスDVボス((ハートが付く感じで))。
「全く…」どうやら抜けないらしい瓶をスクアーロの口から抜くのを手伝う。「静かにしててくれないかい」
「カスに非がある」
「ん゙ぐ?!ん゙ん゙ー!!」
「ぶはっ!間抜けだな」
「ん゙ん゙ん゙!ん゙ーー!!」
「なに言ってるか解らないから黙ってなよ」
「……」
「今度はなにしたのさ」
「暇だ。女はいつ帰る」
「だから半日近くは居るっ、」
「ちなちちゃーん」
「!!!?」
「…女か」
「ん゙?」
「黙っててよ!何ですかー」
「あ、ちなちちゃん。あの、トイレ貸して貰ってもいいかな?」
「どうぞ!」
彼女さんがトイレに行ってる間に二人をお風呂場から出させようか。うんそうしよう。
「スクアーロ、ボス。お風呂場からクローゼットに移動!」
「俺等は不倫ばれて隠れてる不倫相手か」
「何かよく解んねぇ」
「いいから早く」
「ゔお゙い押すなぁ!」
「狭ぇんだよカス」
「身長百八十越えてるがたいのいい方々には狭き場所だけど、お風呂場よりはマシだと思うよ!ただ騒ぐな!」
「暗くて酒が注げねぇ」
「ゲームの音出せねぇ」
「隙間から漏れる光で何とかしなよ。スクアーロに至ってはイヤホン使えばいいだろもーやだなにこの人達」
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