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愛情表現は平等に。








 このカス共は、

 本当に呪い殺したくなる。










「ゔお゙ぉい起きろぉ」

「………、煩いよ」

「学校行かねぇのかよ」

「行くから起こしてくれないかな」

「…カスがぁ」


 カス鮫はちなちを抱き起こすと頭をぱちんと叩いた。ちなちはちなちでへらへらし、


「痛いなー」

「はっ!」カス鮫が鼻で笑う。かっ消してぇな。

「でも好きだよスクアーロ」


 さらっと言うちなちは対して気にしてないようだがカス鮫の方はどこの純情真っ盛り野郎だと突っ込みたくなる程紅くなる。


「…飯作ったから食うぞぉ」

「はーい。ボスは?」

「ほっとけぇ」


 おいこら、人をほったらかして飯食ってんじゃねぇ。なに同棲したてのバカップル演じてんだてめー等。カス鮫が「あーん」だぞ。カス鮫が紅くなりながら「あーん」とか言って上目使いにちなちからの施し待ってやがる。

 ちなちは「可愛ー」なんてご機嫌そうにカスの口へ飯入れてるし、ほんと俺なんで来たんだ。ああショックだか鮫だか知らねぇが犬っころ、てめーは俺の味方してくれんのか。有り難ぇな。


「最近スクアーロって剣振ってるのかい?」

「あー、」

「良かったらまた山行って、修業したらどうだろう」

「それいいなぁ」


 おいなに笑ってやがるカス鮫よ。てめーそんな甘甘キャラだったのか。何か最近お前から殺気が感じられねーんだが。


「ねぇボスっていつも何時に起きるんだい」

「昼…いや、九時くれぇか。あーでも最近は早かったなぁ」

「そっちの世界で?」

「ああ。こっちじゃ十一時だ」

「ニートボス…」

「ククク…っ」


 うるせぇ、仕事ねぇんだから仕方ねぇだろ。そもそも俺は日々書類やらなにやらで忙しいんだよカス共。


「ボスって野菜食べるのかな? いつもお肉ばかりだよね」

「確かにそうだなぁ」

「なのに痩せてる」

「何故俺を見るんだ。黙れ」

「違うよースクアーロは細いなぁって。ボス何気に肩とか逞しいじゃないか」

「……」

「あっしはもやし寄りが好きだが」

「悪かったなぁ!」

「へっ?! いやだからスクアーロ細いって!!スタイル良過ぎだよばか!」

「っ…」


 ああこいつ等うぜぇ…。人が寝てるからってあーだこーだと。いやちなちはいつもこうか。取り敢えずカス鮫は殺すとして、ん? なにか温かいもんが頬に触れたぞ?


「ん、なにしてんだぁ?」

「何でもないよ」

「なら離れた方が身の為だぞぉ。殺されっから」

「はーい」

「……」


 ボスの事も好きだもん。












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