魅入りましょう。
「スクー!」
「あ…ぶっ!」
「ぶはっ!」
「あははっ!どーだ、必殺ちなち君の水射的!」
「ってめー等ぁ!」
「わ!ちょ、スクアーロ!剣使うとか反則!」
スクアーロは剣で流れる水をえぐるようにし大量の水をあっしとボスにかけた。びしょ濡れなのは当たり前で。
「カスが!」
「ぐはっ」
「ボスぅぅ?!どこからその巨大な石持って来たの!!?ってか血!血があああ!」
頭から血を流して倒れるスクアーロに駆け寄って水に浸かる頭を抱く。
「スクアーロー!」
「ぅ゙…ぉ゙……」
「あれ、鼻血出してる。可愛いね」
「自分のやってる体勢に気付け。確信犯か。単なるカスか」
「嫌だな。あっしは貧乳と謳われたんだ、この程度で興奮するものか」
「額に当たってるぞ」
「まじですか」
スクアーロの頭を膝に乗せると手が延び、
「前が見えないよ」
「うっせぇ見んなぁ」
「照れてるんだ」
「……」
「見てスクアーロ。ボスが岩に腰掛けてる。かっこいいね」
「黙れ」
「ボスも遊ぶんだ」
「あいつ中身は二十六歳だからなぁ」
「グラス飛ぶから止めてくれない」
「……」
「ご機嫌取り嫌いな辺りスペルビだよ」
「傲慢って言いてぇのか」
「ボスかっこいー」
「………」
「呼んだかカス共」
「かっこいーよボス」
「当たり前だ」
「スクアーロもね」
「ゔお゙!!」
「飛んだ!鮫って飛ぶの?!」
「さあな」
「畜生てめー等マジかっ捌くぞぉ!」
「あんなに遠いのにはっきり声が聞こえるや」
「カスだからな」
「ゔお゙ぉい!何だこのぬるぬるしてんのはぁ!? 滑るぞぉ!」
「苔だから当然だよ」
「こけろ」
「ボス狙ってる? こけろって狙って言ったのかい?」
「ゔお゙ぉぉ!!!?」
「こけたよ。ヴァリアーナンバー2の名が廃るね」
「はっ!カスいな」
「……カスい…」
「何か飛んで来たな」
「あの人何で岩斬ってるんだろうね」
「頭が可哀相なんだろ」
「ボスに言われちゃおしまいだぜ」
「……」
水に濡れて陽に当たる髪はダイヤモンドの様に綺麗だった((何てベタすぎ?))。
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