家庭教師ヒットマンリボーンの消失。
「嘘…、なんで…っ」
「…どうしたぁ?」
本棚の前で驚愕するあっしの後ろからあっしが見つめるものを見るスクアーロ。
「……何もねぇぞぉ?」
そう、本棚の中にはなにも入ってなかった。店に飾られたように、跡形もなくなに一つ。
学校に行く前にはあったのに。
「ここに、リボーン一巻から最新巻まで置いてたの…」
それは全部ない。盗られたとしか考えられない程。
「フィギュアもゲームもガチャポンの景品も置いてたのにない…っ」
棚の一番下にそれ等は置かれていた筈。骸とか雲雀さんとか千種とかあったのに!
あまりのショックで涙が出て来る。
「ぅっ…いくらスクと逢えたからってリボーン自体を殺すなんて酷いよ神様…ぅぅぅ」
「ゔぉ…な、泣くなぁ」
スクアーロが後ろから頭をぽんぽんしてくれるから、その優しさに甘えて抱き着いた。
「スクアーロォッ!!」
「ゔぉ゙ぉ゙ぉい!抱き着いてんじゃねぇぇ!!」
「うぅぅ…」
「そ、そんなにショックなのかぁ…?」
あったかいスクアーロのお腹に顔を埋めながら大きく頷く。
「大好きなサイト様もいたのに…トモダチと話すの好きなのに……それにサイト創ったのにぃ!」
「なんかよく解んねぇが…好きなもん無くなるのは悲しいなぁ」
慰めてくれてるのか頭を撫で撫でされる。嬉しいけど「よしよし」って台詞は無駄だ。それに言うならそんな恥ずかしそうに言わないで欲しい。
「楽しみが無くなった……あっしのサイト…」
サイト……、そうだ、サイトはネットにある。
もしかしたら単に本とフィギュア達は盗まれたから無いのかも!そうだよ、ポジティブシンキングだよあっし!
あっしはスクアーロから離れ通学鞄内から携帯を取り出し操る。使ってるサーバーは存在してるし同人っていうものもある。
「携帯かぁ?」
「うん。あっしここでサイト創ってるんだ」
ログインするとあっしのサイトはあって、ほっとした。次に好きなサイト様のところに行くと、
「あれ?」
画面には『そのユーアールエルは存在しません。』と赤字で表示されていて、あっしは他の好きなサイト様のところにも行く。
やっぱりというか、リボーン専用のサイト様は無いものとなり、多くの二次創作をされてるところにはリボーンだけがなくなっていた。
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