ある種の超直感。四。
「では貧乃さん。こちらの問題を」
何故あっしばかり当たる。英語も数学も当たるとか泣けんだけど!いやこれは解けるからいいけどね?!
黒板にさっさと書いて終わり。
「思ったより早く終わったなぁ」
「カスが。んなもん見た瞬間で解るだろーが」
もうなんか、死んでくれないかなあの人達。
さあ給食の時間だ。つまり君等は帰るべきなのさ。クハハハハ!
「てな訳でさいなら。家で待っててよね」
「命令すんじゃねぇ」
「お願いであって命令ではない」
「まあどうでもいいから帰ろうぜぇ」
「ふん」
「さいならー」
他の人同様去りゆく二人に手を振ってると六沢がやって来た。
「お疲れー」
「ほんとに疲れたよ」
「お前本当あの人達とどういう関係? 三角関係?」
「君には色恋沙汰に見えるようだね」
「まーねー」
「あっしは単に弄られてるとしか思えん」
「でもあの二人ってさ、」
「ゔお゙ぉいちなち!」
スクアーロが走って教室前までやって来たようで、髪が靡いてる。ガラス越しでも煩いその声の主。
「俺以外の奴と腕組むんじゃねぇぞぉ!!」
「な…っ、」
「ぐあっ!なにしやがるザンザス!」
スクアーロは蹴りを喰らうとボスらしき人の腕に頭鷲掴みにされて教室から離れて行った。
「あの馬鹿…」
「なぁちなち」
「む?」
「楽しそうだね」
なにを言ってるんだと六沢を見遣るとにやけてて、何かムカつくから教科書でその頭を叩き机を動かした。
騒がしいだけだよ。
「…あれ? 今スクアーロ…」
初めて名前呼んだよね?
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