ある種の超直感。三。
教師が教科書を読んでそれに続ける生徒達。そして教科書に出てる新しい文型について説明し、その文型での問題を出題。黒板に答えを書いてと教師は言うが、あっしは手を上げない。いや解ってるのあるけれども。
書く人が居ない中早く答え書いてくれないかなーと眺めてるとベタというか案の定、
「ゔお゙ぉい、何だぁこの簡単な問題。こんなん三秒未満でやれんだろぉ」
「ちなち手を上げろ。お前なら出来るだろ。この間やってたじゃねぇか」
無駄な事言わないでぇー((特にボス))!
スクアーロの声ははっきりと、ボスの声はそれなりに聞き取れて、無論教師があっしを見る訳だ。
「貧乃さんやって貰える?」
頷いて黒板前に立つ。あああ、スクアーロとボスが見てると思ったら手がいつも以上に震えるよおおお。
「ぶは。あいつ震えてやがる」
「ククク」
てめー等は誰の味方だぁぁぁ!!
もう泣きたくなりながら((というか涙目になりながら))書き終わり席に着いた。
授業の終わりになると教師がプチテスト返すとか言い出して、
「何点取れてんだろうなぁ」
「賭けるか」
「俺八割にするぜぇ」
「なら俺は六割だ」
七割だったよこのやろー!
涙がちょぎれつつ終わった英語の授業。二人は足早にあっしの所までやって来た((来る途中生徒に「邪魔だカス」とか「邪魔するならおろす」とか言ってましたが))。
「チッ…七割かぁ」
「勉強出来ねぇなお前」
「黙れ秀才共」
「それより賭けはどうすんだぁ? ドローだぜ」
「賭けたもんは半分だな」
「どうやるんだぁ?」
「…半分に切る」
「ちょっと。何であっしを見ながら言うんだよ。もしかして賭けの商品あっし?」
「喜べカス女。胸でかくしてやる」
「いやいや待って下さい!ここだと犯罪者扱いになるで!」
「じゃあ屋上に行くかぁ」
「いや次数学なんで!」
早く四時限になれと願ったら通じたのかスーツ来た教師が入って来て二人はまた後ろに行った。
「そうだ。黙っててね!」
「嫌だ」
「無理だぁ」
「………ぅぅぅ」
悲しみの涙を浮かべながら教科書やらを準備した。今日の夕飯はフカヒレスープと野菜だけにしてやる。
←→
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!