ブラックカード来たー。
取り敢えずシャークを床に置いてボスにこの世界の事と状況を説明しよう。多分、てか絶対的にボスも逆トリしちゃったよ。スクアーロもやばいけどボスもやばいかっこよさだよ萌え死にさせるつもりですか。
「ボスは次元を超えてトリップしたようです。ボスとスクアーロ達が住む世界と、今ここに居る世界は違う次元、世界なんです」
「………」
あばばばば。ボスが眉間に皺寄せてるよおぉぉぉ。
「ボス達の世界は二次元、ここの世界は三次元と言います。なにが違うのかって言うと、漫画の世界が二次元なんです。三次元が現実と言われます」
「……」
「……」
「……そうか」
納得しちゃったよ。納得したよボスが頷いたかっけぇぇ。
「ゔぉい…ほんとに解ったのかぁ?」
「あ゙? 馬鹿にしてんじゃねぇよカスが。つまり俺は漫画の中に入ったんだろ」
「あ、ある意味そうだけど色々逆…」
「流石自分本位の奴だぜ…」
「てめーも飛ばされたのか」
「あ゙あ。…何だぁ、じろじろと」
「見慣れねぇ格好だからな」
確かに今スクアーロは私服だけども。
「で、どうやったら戻れんだ?」
「じゃあ訊くがボスさん。てめーはどうやってここに来たぁ?」
「……解らねぇ」
「だよなぁ」
スクアーロは脱力したように肩を下げた。うあ、可愛い。
「落ち込まないでよスクアーロ。絶対帰れるさ」
「…おう」
「……てめー等はデキてんのか?」
「はぁ?!なに言ってやがる!有り得ねぇ!」
「煩ぇドカスが!」
「ぐあっ」
ボスの華麗な回し蹴りがスクアーロの鳩尾に入ってスクアーロはそこを押さえながら崩れ落ちる。その背に手を延ばそうとするとスクアーロよりもごつごつした大きく厚い手があっしの腕を掴む。
「ちなち、と言ったか。てめーはこのカスと暮らしてんのか」
「そ、そうですけど…」
何で解ったんだろ。超直感?!
「なら俺も暮らす。異議はねぇな?」
鋭く透明な朱い目に見つめられ動けなくなった。腕掴まれてるからじゃなくて、この人の威圧感じゃなくて、引き付けるようなものが視線を外させないようにしてるんだ。なにかは解らないけれど。
「ないです…けど、」
「あ゙?」
「うちには投げる程グラスがないです」
「はっ!安心しろ。俺の金で買ってやるし…、」
言葉を止めてボスは立ち上がろうとするスクアーロの頭を鷲掴み、背の高い彼等には低すぎるテーブルにスクアーロの顔をぶつけた。ワォ生で十巻のそれを見ちゃったよ。スクアーロは鼻血出してて可愛いし。
「打撃でカスを平伏させる」
「十年後も横暴さは健在…!惚れそう!」
「惚れるのは勝手だがちったぁ俺の心配しろおぉ!!!!」
また住人が増えた((しかも俺様御曹司))。
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