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あの人来たー。









 学校から帰ってすぐスクアーロの働く喫茶店まで向かう。勿論一昨日飼い始めたわんこ((命名、シャーク))を専用鞄に入れて。


「スクアーロー!」

「ゔぉ!いきなり抱き着くなぁ!」

「京野さんっスクアーロお客さんに怖がられたりお客さんに怖がられたりお客さんに怖が、」
「大丈夫だったよ。それよりその鞄は?」

「わんこです!」

「………。ああ、犬か」

「今ぜってぇーえろい単語だと思った上に想像したぜ」

「君と一緒にするな」

「可愛いね。名前は?」

「シャークです」

「ショックって名前かー」

「こいつの耳のが重症じゃねぇか」


 京野さんと少し話してから別れた。今日なに食べようかとか平和な会話しながら夕暮れの道を歩いて、時折道ゆくにゃんこわんこ達に誘惑されたりしつつ無事マンション内へ。


「入ったらうがいしろよぉ」

「オカンですか。長男じゃなかったのかい? あ、口うるさい長男、どうしたの?」


 扉を開けたのにまた閉めたスクアーロを見上げると汗だらだらと流してる。気持ち悪いな。


「今は殴る気にもならねぇぜ」

「え、何故? 泥棒でも居た?」

「違ぇが…ある意味そこら辺の殺人者より怖ゔお゙ぉぉいなに開けてやが、


 パリーン


「……………な、」


 グ ラ ス が 飛 ん だ ?


「ゔお゙い怪我ねぇか?!!シャークが!!」


 おのれ貴様。とは突っ込めなかった。

 いやだってほら目の前の光景ってさ、あの方がグラス投げた体勢してるよね遠目からでもあの人だって解るよつーかグラス投げる人なんてあの横暴鬼畜御曹司くらいでしょねぇ、


「ボス…?」


 呆然とするあっしを押して玄関内に入れるスクアーロ。ガチャリと鍵を閉めて息を吐き、リビングにて仁王立ちのボスを睨む。


「ザンザスかぁ?」

「カスか。何だここは」

「あ゙ぁ、取り敢えずお前はコップから手を離せ。そしてお前はリビング行けぇ。邪魔だ」

「でで、でもだってボボボボスががが」

「何だこのカス」

「この部屋の住人だぁ」


 スクアーロがあっしを引きずってボスの近くまで連れて来た。うわばばば、マジで十年後ボスだよ。


「つーか何でてめーがここに居るんだぁ?」

「知るか。だから訊いたんじゃねぇか」

「まぁな…」

「おいちび」

「はひっ?!」

「お前は何だ」

「あああ、あっしは貧乃ちなちですっ。ボスとスクアーロが好きな中二でしてっ」

「なに言ってんだてめー!俺とザンザス、どっちが好きなんだぁ?!」

「いや突っ込むところ違ぇだろ。取り敢えず盆踊りしながら説明しろ雌豚」

「ゔぉ゙ぉい!ドS全開!」













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