にゃんこが良かったなんて言わない。
「にゃー」
「…」
「にゃあにゃー」
「……」
「にゃああにゃ、」
「にゃーにゃーうっせえぇぇ!!!何なんだぁさっきから!」
「動物奇○天外ににゃんこ居る」
「猫ですか」
「かぁいいよねー」
「まあなぁ」
「飼いたいよー」
「そこら辺の野良猫拾ってこ、やっぱ来んな。お前ならやりかねねぇ」
「それ貶してる?」
「んで何匹も連れて来て世話を俺に押し付ける」
「殴るぞ」
「俺はお前だけで手が一杯だぁ」
「なにだいその甘め発言は。あ、わんこだ」
「ぶっ」
「ちょっ、唾飛んだ」
「いやだっててめー!!」
「は?」
「今何つったぁ?!!!」
「……「あ、わんこだ」?」
「まままま、」
「「わ」だ「わ」!てめー変態三十路いい加減にしやがれこのカス!!」
「…発音の悪ぃお前の問題だぁ!」
「耳の遠い貴様の脳が問題だ!輪廻巡れ!」
何故か紅くなり逆ギレするスクアーロの衿を掴んでると携帯が着信され、携帯の近くに座るスクアーロが取ってくれた。
ただ眉を潜めてるけど。
「ふぁい?」
『ちなちー六沢ー犬飼うー?』
「知ってるーマジで? 急に何だ」
『あいつん家で沢山生まれたじゃん。それ飼わないかって』
「飼いたい!」
タイミング良くピンポーンとチャイムが鳴り、スクアーロが出てく。何かこういう風景いいなぁなんて思いながらインターホンあるんだけどとも突っ込んだ。
受話器から『どもど…えぇぇぇぇ』と声がして、やっぱり六沢だったんだと携帯を閉じる。
「すみませ、家間違えぇぇ」
「あ゙ー、これはだなぁ、」
「泊まりだよ。恋人なんだ、ふつーだろ!」
「いやまあそうだけどさー」
「とか言いつつ入って来たぞガキが。んでその手に抱く犬っころは何だぁ?」
「二人の愛の証!」
「わんこ置いて果てろ」
「三枚におろす」
「二人共ひでぇ…まあ、はい。大事にしろよな」
「はうあ!かあいいよぉ!」
「……」
「……。じゃ、明日」
「おいこらてめぇ等引いてんじゃねー!」
新しい家族((すっぽりとなっちゃったけども))。
名前はどうしようか?
「アーロ」
「鮫ツー」
「……」
「……」
「何だ鮫ツーって。ミュウツーか」
「何だぁアーロって。人の匣兵器ぱくんなぁ」
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