休みらしくない休み。5。
「ご馳走様でした。じゃあ雑貨屋行こ」
「あ゙ぁ」
「可愛い小物とかアクセサリーがあるんだ」
「買うのかぁ?」
「買わない」
「……行く意味ねぇだろぉ…」
「どうしても欲しいのがあるかもじゃないか」
渋るスクアーロを押して雑貨屋を物色、ペンとかネックレスとか髪留めとか。欲しい。けど買わないよ。
次はドラッグストアでケア用品眺めたり成分見たりし、石鹸と化粧水買っとこうと持つ。化粧品に見向きもしないあっしになにを思ったかスクアーロが肩を突いてくる。
「お前化粧しねぇのかぁ?」
「そりゃあしないよ。老ける」
「……じゃあ化粧水は何だ?」
「スキンケア? スクアーロはヘアケア用品見て来たら?」
「いや俺は構わねぇ。さっさと買って来い。奢らねぇぞ」
「ふん。奢られるの嫌いなのさ。てか魚介類に奢られるとか有り得ないね」
「魚介類にかっ捌かれてぇんだな」
会計を済ませた後はゲーム店でゲーム眺め、下着店に行く。スクアーロは入るのを嫌がったけど面白いから無理矢理入れてやった。
「俺は見ねぇ俺は見てねぇぞぉ興味ねぇ興味なんかねぇ」
「何かぶつぶつ言ってて不気味なんですが。まああっしの傍に居れば変態扱いされないよ」
「腕組むか。つか組め」
「は?!いいい嫌だよっ」
「普段お前がやってる事だろぉが!オラァ」
「…っ。でもだって選びにくいよ…」
「……知るかぁ。俺はお前の無い谷間を見て、」
「変態がここに、」
「すみませんでした」
気に入った下着を二着買ってさあ残るはゲーセンだとスクアーロと腕を組みながら向かった。
「スクアーロ、ホッケーやろーよ」
「しょぼ。まあ俺が勝つがなぁ」
「その傲慢な埃を崩してやるぜ」
「てめーマジ負かす。オラァ行くぜぇ!!」
「わっ!」素早いスマッシュで入れられ、全く見えなかった事に感動。「凄いスクアーロ!格好いい!流石!」
「当たり前ぇだぁ!俺は自ら無敵とほざいて来た馬鹿だもんっじゃねぇ!馬鹿共を、」
「はい一点取ったりー」
「ゔお゙ぉぉぉい!てめーセコいぞぉ!!」
「噛んだ君に全ての非があるじゃないか。逆ギレかコラ」
「負けたら関節技決めさせろ。マジで泣かしてやるぜ」
「寧ろボスに鳴かして欲し、ああああ!!」
結局負けたけど頭叩かれただけで関節殺されはしなかった。調子に乗ってされそうになったけども。
UFOキャッチャーに鮫のぬいぐるみがあってそれがどうしても欲しいあっしとスクアーロは本気と言うか死ぬ気で取った。青と水色の鮫。抱き枕にしてやろう。
その後コインゲームとかバイオなやつとか色々一緒にやって、気付けば一時間半程ゲーセンで過ごしていた。ワォ。
「やる事やったし帰ろうぜぇ」
「余は満足じゃ」
「俺もだぁ」
凄く和やかで平和に笑う君と。
ちょっと不機嫌そうに皺を眉間に刻む君。
色んな顔した君とあっしの始めての写真((プリクラだけど))。
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