休みらしくない休み。4。
書店の後は洋服見に行く。勿論スクアーロのね!
「スクアーロってカジュアルなの似合うよねーベルトとかふさふさとかデニムとか。はいこれ持って」
「ん゙ん」
「長髪にスーツをぴしっと着るのは寧ろうざく感じるけど格好良かったよ。十年後ボスが着たらすっげー格好いいだろうけどね」
「ボスボスうるせぇぞぉ。効果音か。つかお前もボスって呼ぶんだなぁ」
「だってあっしのボスはザンザスだけだから」
「……」
「あの人の生き様好きなんだよ。さあ次はご飯食べようか。モス行こー」
黙りこくるスクアーロの手を引いてフードコートへ。なんか洋服店ではボスの事しか喋ってない気がするけどまあいいや。
スクアーロはなに食べるのかと思ったけどモスを知らないらしく、じゃあ同じの二つと頼んだ。
財布を出そうとするとスクアーロが止めて、
「俺が払うからお前座っとけぇ」
「え?」
「…何だぁ」
「いや、悪いよ。割り勘にしよう」
「男に払わせとけよ」
「いやいや、普段なんだかんだで世話になってるし」
「格好悪ぃだろうが。ガキに金出して貰うなんてなぁ。さっさと行ってろ。捌くぞ」
「は、はい」
何か…スクアーロ格好いい。何時もかっけーけど。お金を払ったスクアーロがあっしの座る席に近付いて来た。スクアーロは手にモスの番号札持ってる。
「これやるぜぇ」
「貰えるものじゃないけどありがとう」
「なにしてんだ?」
「行きたいとこメモってるの、携帯に」
「見せろぉ」
「覗きに来ればいいじゃないか」
「……ドラッグストア、ゲーセン、ししししたっ、」
「下着店」
「………ゲーム店、雑貨屋…下らねぇとこばっかだなぁ」
「あっしは君が下着と言えない事がくだらないと思うよ」
「十七番のお客様ー」
「あ、ありがとうございます。はいスクアーロの分」
「おう」
「結局何で君はあっしの隣で食べる? 戻らないのかい?」
「あ゙」
「天然ですか可愛いなこのやろー」
「うっせぇ」
「美味しい?」
「まあそれなりになぁ」
「自分で作るのが一番ですか」
「いや、」
「うるへー黙って食えや」
「……」
「……ボスって背高いよね」
「俺も高い方じゃねぇのか?」
「そうだけど、ボス188センチあるし。体重は忘れたけども。スクアーロは75キロで182センチでしょう?」
「ああ、一応」
「三月十三日生まれの魚座でO型。好きな食べ物がマグロのカルパッチョ。好きな言葉は「誇り」。嫌いなのはボスのご機嫌取り。左手は剣帝テュールの技を理解する為に自ら落し、ボスの怒りに憧れてヴァリアーボスの座を譲った。基礎の基礎だね」
「……お前は?」
「?」
「生年月日とか好きなもんとか…何だぁ?」
「……あっしは…」
「………」
「…スクアーロとボスが居たらいいや」
「……、ザンザスのどこがいいんだぁ?」
「横暴でドSなとこ」
「ドMだろてめー」
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