休みらしくない休み。2。
「遊びに行こうよ」
「はぁ? お前休んでんだぞ、自重しろ」
「いや。スクアーロと手繋いでお出かけしたい」
「………」
試しに言ってみた甲斐があった。スクアーロはみるみる紅くなって最終的に「ガキ」と呟く。
「スーペルビー!」
「うっせぇ」
「君よりはマシだよ。遊ぼうよ」
「…どこ行くんだぁ?」
「電車乗ってー、おっきなショッピングモール行ってー、」
「最後はラブホ」
「いいねーって貴様、コラ」
「お前がいつも言うような事だろぉが。つーかどこのアルコバレーノだ」
懐かしい単語を耳にしつつクローゼットから服を選ぶ。スカート履こう。後上はキャミソールとパーカーで、膝下ブーツとニーソ。ゴスロリっぽいチェックのスカートさ。
「スクアーロも着替えよっ」
「はぁ…俺は風呂場、」
「はい脱いで脱いで」
「ゔお゙ぉぉい!!!てめー待ちやがれぇぇぇ!!!!」
「煩っ!まだシャツの釦外しただけじゃないか」
「〜〜〜っ!!!」
あらら耳まで真っ赤っ赤。三十路の余裕はいずこ。
「君は意識し過ぎだよ。子供と思ってくれて構わない」
「例え自分のガキだと考えてもだなぁ、娘の裸は見ねぇだろ」
「じゃあ妹」
「同じだぁ!!どうでもいいからさっさと着替えて来い!」
スクアーロがクローゼットの中に押し込んで閉めちゃった。暗くて見えねーよ。
手に持つ衣類を床に置いて着替え終えたとスクアーロに言うと開けて貰い、スクアーロも着替えててジャケットとかシャツとかなんかめちゃくちゃ似合っててかっこいい!
「格好いい!めちゃくちゃ!」
「…お前もなぁ」
「え?」
「おら行くぞぉ!!」
スクアーロがあっしの鞄持って行くから急いで着いてって、なにしようと考えると笑みが抑えられなかった。
「………」
「…ゔお゙い…」
「……なんだい」
「何でんな不機嫌なんだぁ?」
「えー? なんもないよー?」
「目が笑ってねぇよ…」
でもだってスクアーロが悪いんだもん。
「美男のお兄さんは貧乳子供とは居ない方がいいでしょ」
「……」
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