休みらしくない休み。
目覚ましが鳴ってるから七時半なんだ。でも起きたくない眠いよ。昨日宿題やりまくったから疲れたの。
「起きろぉ!」
「いや」
スクアーロに毛布取られたけどあっしはうずくまって抱き枕を抱きしめる。寒いよー。
「いやって…学校行かねぇのかぁ?」
「行く」
ベットが軋んで、スクアーロがベットに膝立ちしてるんだと悟った。けど眠い。
「別に休んでもいいけどよぉ…」
大きくてごつい手があっしのほっぺに触れてくる。
「あったかい」
「生きてるから当たり前だ。休むのかぁ?」
「ん…休みたい」
「…解った」
毛布が縮こまらせる身体にかけられてぽんぽんと叩かれた。お兄ちゃんですか貴男。
「携帯借りるぞぉ」
「………」
携帯を弄る音が静かな部屋に少しだけ響き、受話されたのかスクアーロがあっしの性を名乗る。
「熱があるみてぇなんで休みます」
あ、敬語使った。まあ乱暴というか乱雑な口調は変わらないけど。
「………従兄弟だぁ」
ん? 従兄弟?
スクアーロを見てるとその言葉で終わったのか電話を切ってあっしを向く。
「従兄弟?」
「あ゙ぁ、どういう関係かって訊かれただけだ。飯食うか?」
「…うん。カルパッチョ食いたい」
「知らねぇよ。材料ねぇだろ」
「カルパッチョカルパッチョカルパッチョカルパッチョカルパッチョカルパッチョカルパッチョ」
「カルパッチョカルパッチョカルパッチョうぜぇ!!」
なんかカルパッチョコールしたらカルパッチョって言葉が間抜けに思えて来た。かるぱっちょ…。
「ったく。我が儘なガキめ」
「カルパッチョじゃないけど美味しそう。流石スクアーロだね。伊達に傲慢じゃない」
「名前が傲慢って意味なだけだ」
「いやいや君結構傲慢だよ。人見下してるよ」
「食いたくねぇなら食わなくていいぜぇ」
「食べます。だから立ち上がらないでよ。取れない」
「明日に飛ぼうぜはいジャーンプ」
「飛んだら苦情来るって!」
「ほらよ」
「むぐっ!」スクアーロがお皿からウィンナー摘んであっしの口に詰めた。「むぐむぐ。料理上手ですなぁ」
「てめーはソーセージで料理が上手いかどうか判断すんのか」
「えろいよねウィンナーって」
「よぉし!かっ捌いてやっから動くなよぉ!」
「お皿で捌ける訳ないだろ!ちょ、投げちゃだめぇぇ!」
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