意外とお腹減ってたりする。
「…ったく、てめーが腹減ったコールすっから俺まで減って来たぜ」
「あっしクレイニーアマンね」
「買って来いってか。冷蔵庫ん中にねぇのかよ」
「夜食はない」
冷蔵庫には朝昼夜の食事材料しかないのだ。
「……ったく、」
行ってくれるらしく、スクアーロは隊服を羽織ってあっしの財布を手にした。うーん、なんであんなにかっこいいのか。
玄関から出ていくスクアーロを横目で見て、湯上がりだから風邪引きそうと思いながらゲームを進めようとしたがプレステの電池? 電源? 切って玄関へ走る。
「スクー!あっしも行くー!」
「あ゙ぁ?」
エレベーター待ってたスクアーロの腕にしがみつく。不思議そうに見下ろすスクアーロを見上げて、なにかあったら嫌だもんと理由を言った。
七階に着いたエレベーターに乗りスクアーロが一階のボタンを押す。
「俺は女じゃねぇ。ましてやお前みたいに非力でもねぇよ」
「あっし力あるし蹴り入れればいいでしょう、股間に」
「おまっ!てめー自重しろよ!!」
頭をぱこんと叩(はた)かれたけど真っ赤なスクアーロが可笑しくてにやけが納まらない。
そんなあっしをスクアーロは可愛い問題児を見る目で見つめ、
「力ないだろ」
「え、あるよ。ほら」
スクアーロの手を全力で握ったけど、スクアーロは全く普通な顔してる。
「雑魚…痛くもなんともねぇ」
「む…スクアーロだからだよ。他には通用する」
「へー」
馬鹿にされながら近くのセ○ンに入り適当なものを手にする。スクアーロはなに買うんだろと辺りを見渡すと背が高いから棚の上に頭が見えて、スクアーロのところにかけた。
「のどあめ?」
「ん゙? 決まったのかぁ?」
「うん、まあ」スクアーロが喉飴買うとか可愛過ぎると笑い堪えながら、「スクアーロは?」
「あれ食いてぇ」
「おでんね。じゃあ頼もうか」
「いらっしゃいませー」
「おでん下さい」
「具はなにに致しましょう?」
「スクアーロは? あっしはんぺんと糸こんにゃく」
「大根、卵、竹輪、つみれ、」
「ワォ」
「ちくわぶ」
「なんか可愛いんだけど」
「つゆだくで」
「…ぇ…、か、畏まりました」
「? 何で口ごもったんだあの店員」
「……天然っつーか…頭可哀相な子なんだね…」
「変な奴だぜぇ」
「貴様がな」
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