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意外と気にしてたりする。









 次の日が休みだったりすると眠らないで夜遅くまで遊んだりする人が居るだろうし居るんだけど、それはあっしだったりするのだ。

 取り敢えずゲームして、笑顔動画見て、長風呂して。

 あっしにはやりたい事が沢山さ!

 でも、


「何してんだ?」


 あっしがテレビゲームをしてるとお風呂から上がったスクアーロが隣に座り、興味あり気に訊いてくる。

 このスクアーロって人が来てから、あっしの日常は変わって来た。独り言に返してくれる人が出来、隣に座って一緒に居てくれる人。

 ゲームなんかより、漫画なんかより、動画より長風呂よりも、スクアーロが気になるんだ。


「ゲームだよ。RPG」

「剣士かこいつ」

「うん。格好いいだろう」

「はっ。剣士好きのお前が言ってもなぁ」

「違うよ、顔とかスタイルとか格好いいじゃないか」

「………」

「さあルー君よ、双牙斬だ!」

 技名を叫んでバツボタンを押すと技が出、そして秘技に繋ぐ。このゲーム好きだなー。


「なあ」

「んー?」

「俺スタイル悪ぃか?」


 真顔で言うスクアーロにテレビから逸らして直視した。なに言ってんですかあんた。


「…何だぁ?」

「………いや、そんな事気にするとは…」


 気にしなさそうなのに。暫くその困った横顔を見ていて、あゲームやらなきゃと急いで画面をみる。


「君はスタイルいいよ。そんな三十路いないし」

「格好いいと思うのかよ」

「自慢ですか君は」


 全世界の人がお前を格好いいと思うわカス!

 そう言ってやったら「そうか」なんて安堵した顔するんだもん、むかついて乾かしたばかりの髪を抜いてやる。


「ゔお゙ぉい!なにしやがるてめー!!」

「ふん」


 明日のご飯に髪の毛入れてやろう。お詫びだばかやろーめ。


「仇を仇で返すようなら返さなくていい」

「照れるな」

「どこか照れてる?!湯上がり直後の紅い頬がか!?」

「煩ぇ黙れカスが」

「……」


 ボス戦の前にセーブしよう。待ってる間明日はなに食べようかなと考えてたらお腹が小さく鳴り。


「お腹減った」

「知るかぁ」

「腹減ったー」

「……」

「鮫肉食べたい」

「売ってねぇよ」

「あっしの隣に居るじゃない」
「ゔお゙ぉいてめー俺に近付くんじゃねぇぞぉ!!」

「冗談だよ馬鹿。君それでも作戦隊長かい?」

「………」


 それより夜中なんだから音量自重して欲しい。













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