小ネタ・超短編A
逆効果
猿「…………(怒)」
チィ「Zzz....」
猿(こ、の、や、ろ、う〜っ…!演習場で堂々と寝やがってぇ〜…っ!)
チィー、只今演習場のベンチで横になり、目元をお花百科で隠してぐーすか熟睡中…。
猿(見学は許したけどっ、寝るのは許してねぇぞっ……!(怒))
プンスコと怒りながら猿門はチィーを起こそうと如意棒を構える。
しかし…
猿「………(この前、これで殴り起こして流血騒ぎになったんだよな)」
その時の記憶が甦り、猿門は如意棒をしまう。
猿(ゲンコツで起こすか?いやでも、それでまた流血騒ぎになったらさすがにヤバイよなっ……じゃ、大声出して…いや、それだとビックリしてベンチから落っこちて流血騒ぎ……あぁっ!クソッ!)
どうやって起こそうか悩みに悩み……
猿「………ぉ、おいっ」
しゃがみこみ、普通の声量でチィーの耳元で話し掛ける。
猿「寝てんのかっ?」
チィ「んっ……ん〜…スースー…Zzz」
猿「今すぐ起きろよ。今すぐ起きねぇと……」
チィ「…………」
猿「キス、するぞ?」
………………え?
………………え?
今、何とおっしゃいましたか?お猿ちゃん
猿「ほ、ほら!早く起きろよっ!マジでキスするからなっ!」
チィ「…………Zzz」
猿「2番と58番もいんだぞ?それでもキスして良いのかっ?」
チィ「…………Zzz」
猿「ほ、本当にするぞ?良いのか?良いんだなっ?」
チィ「…………Zzz」
猿「本当にキスするぞ?お、おいっ!////」
チィ「Zzz…ッ!」
猪「…………(主任、それ逆効果だって)」
ごもっともです。
猿「本当に良いんだなっ?良いんだなっ?するぞ?本当にするぞっ?な、なぁっ!////」チィの肩を揺さぶり
チィ「…………(本当、可愛すぎっ)」
実は起きてたチィーであった。
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