捧げ駄文 モテ男、その彼氏の苦難(10000hit記念朱音様※猪チィ←全キャラR18) 8房の連中が13舎の娯楽室に遊びに行きたいって言ってきたんで、仕事が立て込んでる主任の代わりに俺が付き添うはめになった。 連れてきては良いものの、正直俺はこの娯楽室には来たくなかった。 正しく言うなら……アイツを此所に連れてきたくなかった。 「わぁっ!漢字がいっぱいっ!これを揃えたら良いんだね!」 「あ、うん。そう。そうだけどね……あまり牌の事言わないでくれる?手の内バレちゃうから……」 娯楽室にある麻雀をリャン、ウパ、九十九と楽しんでいるチィー。その膝の上には、何故かニコが笑顔で座っている。そんなニコにチィーは嫌な顔一つせず、大人しく座らせている。 そんな状況に、 「……さっきから言おうと思ってたんですけど、どうしてアナタがチィーの膝の上に座ってるんですか?」 言葉遣いは丁寧だが、口調か少し苛立っているように聞こえるウパ。表情も眉をつり上げ、不満そうである。 「え?だって、チィーおじさんから麻雀を教わりたいから!」 「それだったら、わざわざ膝の上に座らなくても良いでしょ!」 「え〜んっ。師匠が何だか怖いよ〜っ」 「って、ちゃっかりチィーにしがみつかないでください!」 チィーに甘えるニコに、ウパはプンスコと怒り、珍しく大きな声を出す。そんなウパをチィーは「まぁまぁ」と苦笑を浮かべながら落ち着かせようとする。 「…全く。そもそも何でお前はニコを膝の上に乗せてるんだ」 ヤレヤレといった風に、隣のリャンがチィーに話し掛ける。 「いや…役とかこの方が覚えやすいってこの子が言うもんだから」 「なるほど…つまり、私がお前に花の事を色々と教えて欲しいと頼んだら、お前の膝の上に私が座ってもいいという事なんだなっ!」 「えっ…何でっ?」 キラキラと目を輝かせているリャンの言葉に、チィーは戸惑い聞き返してしまう。 「ちょっとリャンっ。何勝手な事を言ってるんですかっ!チィーの膝は今も昔も僕のものなんですよっ!」 「お前こそ何を勝手に言ってるんだウパ!チィーの膝は私のものだっ!」 何故か自分の膝の所有権を主張する房仲間にチィーは困った笑顔を浮かべ、訳がわからぬまま二人を宥める。 「ほらっ、99番も居るんだし、仲良くしようよ」 チィーの正面に座っている九十九も、チィー同様二人のやり取りに苦笑を浮かべていて、そんな九十九をチィーは気遣う。 「あ、拙者の事は気にせず……」 「でも……」 「チィー殿が拙者を気遣ってくれる、それだけで拙者は満足でござるよ」 チィーの気遣いに九十九はニッコリと笑って返す。 「おっ!麻雀組喧嘩かぁ?んじゃチィー!俺と一緒にトランプしようぜ!」 「その前に僕とビリヤードしません?」 「はぁ?俺とダーツすんのが先だろ?」 まるで順番待ちをしていたかのように、ウノ、トロワ、ハニーが次から次へとチィーを誘いにやって来る。 「え?あ、いや〜……俺、ビリヤードとダーツやったことないからぁ……」 折角誘ってくれたが、初心者の自分では周りが楽しめないだろうとチィーは申し訳なさそうに断るが、 「大丈夫。僕が手取り足取り教えるからっ」 「なっ!トロワテメェ!んじゃ!俺も手取り足取り腰取りっ…!」 「腰取りなんて卑猥だよ、ハニー君」 「あ、ビリヤードなら拙者も少しは教えられるが……如何かなチィー殿」 「ちょっと待ってください!僕たちの麻雀まだ終わってませんから!」 「そうだぞっ!チィーは私たちとまだ麻雀を…!」 「僕、チィーおじさんとならなんでもするー!」 「よし!こうなったら、皆で楽しめるトランプしようぜ!なっ!ジューゴッ?」 「トランプなら俺もチィーとできるからトランプで」 わやわやとチィーの周りに集まってくる囚人たち。 集まっては、自分の得意分野にチィーを誘おうと必死になっている。 何故、そんなに必死なのか……。 それは、チィーと遊びたいから。 そして、チィーにカッコイイところを見せたいから。 そう。皆、気さくで優しいチィーの事が大好きなのである。 最初こそはカスやクズと呼んだりしていたが、遊んでいくうちに段々とチィーへと惹かれていった囚人たち。 酷い事を言っても怒らず許してくれたり、誰かが体調悪い時にはそれに一番に気付いて気遣ってくれたり。 どんな時でも笑顔を向けてくれるチィー。 そんなチィーの優しい笑顔が皆大好きなのだ。 「え〜っと……とりあえず、皆落ち着いてくれる?」 そう一片に言われても…と、チィーは困った笑顔を浮かべ、囚人たちを落ち着かせようとする。 そんなチィーに、 (((その困ったような笑顔も良いんだよなぁ))) 囚人一同、胸をキュンッとときめかせるのであった。 「おお〜い!シロがピザとかパンとか色々持ってきてくれたぞ〜!」 大量の箱を持ったロックが満面の笑顔で囚人たちの元へ寄ってくる。その後ろには、おかもちを持ったコック見習いのシロ。 「チィー、一緒に食おうぜ〜!」 ロックの持つ箱からは出来立ての石窯料理のいい薫りが漂ってくる。 その薫りにチィーは笑みを浮かべ、 「うわっ、いい薫り。出来立て?」 「おう!チィーが娯楽室に遊びに来るって聞いてシロが張り切って作ったんだ!ほら。こっちのテーブルで食おうぜ!」 そう言い、ロックはテーブルに箱を並べて、全ての箱を開ける。中からは、今にもヨダレが出そうなくらい美味しそうな石窯料理の数々。 その豪華さに囚人一同から、「おぉーっ」という感激の声。 「マジで旨そうじゃん。俺らも食って良いんだよなっ?」 石窯料理に目を輝かせたウノがシロに尋ねる。シロはいつも通り無言でコクリと頷くのみ。 その返事に囚人一同は、「ヤッター」と喜びの声を上げる。 「しかし…これはシロ殿がチィー殿に作ったものでは……」 チィーの次に気遣いのできる男、九十九がシロへと尋ねると、シロはジッとチィーを見つめ出す。 「ん?何?」 「…………」 シロは少し恥ずかしそうにしながらチィーへと近寄り、持っていたおかもちを開け、中から器を取り出す。 それは中華皿に盛られた、チィーの好物…… 「えっ!酢豚じゃん!」 出来立てらしく、まだ熱い酢豚を受け取り、チィーの表情はパァッと明るくなる。 「わざわざ作ってくれたのっ?」 「…………」 何やら頬を微かに紅潮させてシロはコクリと頷く。 「マジでぇ〜!ありがと〜っ!」 出来立ての好物が余程嬉しかったのか。 チィーはニッコリと満面の笑顔を浮かべてシロに礼を述べる。 その滅多に見れないチィーの無邪気な笑顔に、囚人一同はズキューンッと胸を貫かれ萌えるも、 (((くっ…!今日はシロの一人勝ちかっ……!))) チィーを満面の笑顔にしたシロに完敗し、悔しがるのであった。 そんな囚人一同の思いなど知らぬチィーは明るい表情のまま、自分達を監視していた看守たちへと視線を移し、 「猪里さんたちも一緒に食べようよっ」 と、笑顔で誘う。 猪里の他の看守、大和とキジはそのチィーの誘いを笑顔で受け、皆の集まるテーブルへと駆け寄る。だが、名前を呼ばれた猪里は、眉間にシワを寄せた不機嫌顔でその場に立ったまま、動こうとしない。 「……猪里さん?」 石窯料理食べたいって言ってなかったっけ?と不思議に思い、チィーは猪里へと駆け寄る。 「どうしたの?」 「いや…別に……」 「石窯料理食べたいって言ってたよね?ほら。早く行かないと食べられちゃうよ」 「……んな事、どうでも良いんだよ」 「え?」 「………お前」 「ん?」 「………いや、何でもねぇ」 チィーに何かを言いたげな猪里だが、その言葉をグッと堪え、ハァと溜め息をつく。 そんな猪里にチィーは首を傾げ、困ったような笑顔を浮かべて猪里を見つめる。 「どうしたの?」 「だから何でもねぇって。ほら。さっさと食わねぇと酢豚冷めちまうぞ」 「あっ、そうだよね。折角の出来立てだし」 猪里に指摘され、チィーは酢豚を食べ始める。 余程美味しいのか、幸せそうな表情を浮かべて酢豚を食べるチィー。 そんなチィーの表情に、猪里はまたしても不機嫌な表情を浮かべ、チィーには聞こえない程度に小さく舌打ちをする。 (んなに笑顔振り撒くなよ……) 変な虫がわんさか寄ってきてんじゃねぇか…… 猪里がこの娯楽室にチィーを連れてきたくない理由…… それは、チィーの周りに集まってくる男達。 (コイツと知り合った奴は、大抵コイツに惚れるんだよなぁ……) 上記でも説明したように、チィーはとても温厚な性格で優しく、誰にでも笑顔を向けてくれる。その笑顔にいつの間にか惹きつけられ、心奪われてしまった男達は数知れない。そう。この囚人たちのように。 そして、極めつけは…… (しかもコイツ、ヤった次の日までフェロモン放出してっから……) 誰よりも気が合い、一緒にいると落ち着く。そんな猪里とチィーは、実は体の関係にまで発展していた。 男同士のセックスという事で、どちらかが女役をやらねばならないのだが、そこは半ば当然のようにチィーが女役となり、最初は戸惑っていたチィーも、猪里との体の相性の良さに一回目のセックスで完全に女役に落ちてしまった。 そして、その一回目のセックスで、チィーの色香は開花する。 以前から猪里は、チィーは色気があると思っていたが、セックスにより彼の色気は格段と上がった。 妖艶な雰囲気を纏い、淫らながらも美しい。そんなチィーの姿に、猪里は心を鷲掴みされ虜となってしまう。 今まで抱いてきた女など足元にも及ばない程のチィーの色香。 その色香は自分だけが知る事のできるもの。そんな優越感に猪里は浸り、欲望を満たしていった。 しかし、一度醸し出されたチィーの色香はそう簡単には治まらなかった。 セックスを終えた後にもチィーから醸し出される色香。 その色香が治まるまで待つつもりだった猪里だが、時間の都合上待つ事が出来ず、渋々房へと連れ帰す事となった。 その連れ帰っている最中も、チィーは無意識に色香を放出する。 そして、その色香にすれ違う看守全員が振り向き、頬を紅潮させてしまう事態に。 その事態に猪里は慌て、チィーを担ぎ上げ猛ダッシュで8房へと連れ帰した。 疲れきってしまっていたチィーは房へと着くなり直ぐ様寝てしまったので、同室のリャンやウパには何も気付かれずに済み、その日は何とか事なきを得た。 だが、次の日の朝食時間……5舎囚人が集う食堂は色めき立つ。チィーの放出ふる色香によって…。 囚人だけでなく、その場にいた看守もチィーの色香に頬を紅潮させ見つめてしまう始末………。結局……… (主任以外の5舎全員がコイツを下心ありありで見るようになっちまったんだよなぁっ) それまでチィーに一切見向きもしなかった者たちも、その日からチィーに接触しようという動きを見せるようになってしまった。まぁ大抵の者は、既にチィーの優しさに惹かれていた同室のリャンとウパの睨みで退散しているのだが。 それでも諦めない者も中にはいるわけで…… (つうか、俺からしたら2番や58番もそいつらと変わんねぇけどなっ。ここにいる連中だって……) いつコイツに手を出すか…… 随時目を光らせておかねばならないこの状況。 そんな猪里の苦労など知らずに、チィーは相変わらず誰にでも笑顔を向けている。 そして、チィーが他の者に笑顔を向ける時、必ず猪里の胸はざわつく。 そう誰彼構わず笑顔を向けるな。 その笑顔は俺だけに向けとけ。 (なんて、女々しくて言えるかってんだ) 猪里は自分のこのイライラした感情を理解していた。 それは、嫉妬。 今まで感じた事のなかった、嫉妬という感情。 今まで関係をもった女に散々されてきた、鬱陶しく、大嫌いな感情。 その感情を向けられた瞬間から、その女とは断ち切ってきた自分。 そんな自分が今、嫉妬している。 今までどんなものにも固執しなかった自分が、この男だけは他の誰にも渡したくないと醜い嫉妬心を剥き出しにしている。 それがどんなに腹立たしい事か……。 自分に対して嫌気がさしてしまう。 「……猪里さん?」 「あ?」 「大丈夫?」 「何が?」 「……スッゴく不機嫌そうだけど」 「……何でもねぇよ」 「何でもなくないっしょ、その顔は……え?俺、何か怒らせるような事した?」 眉を下げ不安げな表情を浮かべ、チィーは猪里を見上げる。 「だから何でもねぇっての。んな顔すんな」 不安にさせてしまったかっ…とまたしても自分に嫌気がさしてしまう猪里。 チィーの不安を取り除く為にニカッといつものように笑う。 そんな猪里の笑みが、普段とは少し違うような…とチィーは引っ掛かり首を傾げるが、ここは大勢の前。あまり詮索はしないでおこうと、この話題を終わらせることにする。 「あっ、酢豚食べる?美味しいよ」 「いや、いい」 「残念…猪里さんにも味わってほしかったのに」 「あっ!俺も酢豚食いたい!」 ハイハーイ!と元気よく手を挙げ、チィーの元へと駆け寄ってくる食いしん坊代表ロック。 その図体に似合わず子供っぽい無邪気な笑顔のロックに、チィーは苦笑を浮かべるも、 「はいはい。ほら」 箸で肉を摘まみ、それをロックの口へと運ぶ。その肉をロックは満面の笑顔で口を大きく開けてパクリと食べる。 これは新婚や熱々カップルがやっている、所謂『ア〜ンして』……… 無論チィーにはそんなつもりは全くないのだが、猪里はまたしても不機嫌な表情を浮かべ、 「お前、何やってんだっ!」 「え?」 「んな事一人にやったらっ………!」 「あぁっ!ロックずりぃぞ!!俺も!!」 「俺もっ!!」 「僕にもお願いっ!!」 「チィー!私にも!!」 「僕が先ですよっ!!」 「拙者も良ければ」 「じゃ、俺も」 「僕……そういうの食べちゃダメって言われてる……」 猪里の不安は見事に的中。 ウノ、ハニー、トロワと続き、囚人たちは目の色を変えてチィーへと押し寄せてきた。 「あれ?皆そんなに酢豚好きだっけ?」 (お前に食べさせて貰いたいんだよっ。いい加減コイツらの下心に気付けっ!) 周りの自分への下心にだけは鈍感なチィーに、猪里は頭を抱える。 「アタシもいい〜?」 「私もいいかなっ?」 「…………」 囚人の後ろには、同じく目の色を変えたキジと大和とシロ……。 「アンタらもかいっ」 予想だにしなかった三人に猪里は更に頭を抱えるのであった。 一時間の自由時間が終わり、ようやく騒々しい娯楽室から5舎へと帰れる事となった猪里。何処と無く疲れた様子でハァッ…と溜め息をつく。 その溜め息が聞こえ、前方を歩いていたチィーは振り向き、心配そうに猪里を見つめる。 「チィー!部屋に帰ったら一緒に花図鑑を見よう!」 「何を言ってるんですか。僕とサボテンに水をあげるのが先です」 目を輝かせたリャンとウパに話し掛けられるも、チィーは猪里の事が心配で「あ、えっと…」と言葉を濁し、 「……ごめん。今から猪里さんに雑用の手伝い頼まれてるから」 「「なっ!」」 そんな手伝いを頼んだ覚えのない猪里は目を丸くしチィーの顔を凝視する。 「そんなの、猪里さん一人にやらせておけばいいじゃないかっ!」 「そうですよ!どうせ自分が楽したいからアナタに頼んだんですよ!?」 「良いから良いからっ……」 「「良くないっ!!」」 詰め寄ってくる二人をチィーは苦笑を浮かべながら落ち着かせようとするが、二人は決して引こうとしない。 そんなやり取りを見て、猪里はチィーの思惑を察する。 (あ〜……カッコ悪ぃな、マジで……) こんなにも気を使わせるなんて……思わず、自分に対しての溜め息が出てしまう。 「猪里さん!チィーは貸しませんからね!」 「そうです!チィーを勝手に使わないでください!!」 自分に嫌気がさし、気落ちしていた猪里……。 だが、この二人の言葉がカチンッと頭にきて…… 「何言ってんだよ。71番が自分から手伝ってやるって言ってきたんだ。だったら、コイツの所有権は俺にあんだろ?」 そうニッコリと満面の笑みを浮かべ、チィーの肩に右腕を回し、ガッシリとチィーを抱き締める。 「「し、所有権っ!?」」 猪里の言動に二人は目を見開き、わなわなと身を震わせる。 「そういう事だから、お前らは大人しく部屋に戻れ」 「ふ、ふざけないでくださいっ!」 「そうですよ!そんな勝手にっ……!」 猪里に食って掛かろうとする二人。 そんな状況にチィーが慌てふためいていると、 「おいっ、通路で何騒いでんだよ」 その声に、怒り心頭だったリャンとウパはピタリと静止する。 「主任〜。ナイスタイミーング」 「は?」 前方から歩いてきた5舎主任看守猿門の姿を確認するや否や、猪里はニッコリと笑って猿門に話し掛ける。 「俺今から71番と雑用片付けてくるんで、2番と58番を部屋に戻しといてもらえます?」 「雑用?……んなもんあったか?」 「ありましたよ〜。俺、サボりまくってましたから〜」 「んな事笑顔で言うんじゃねぇよっ!」 たくっ……と猿門は呆れた様子ながら猪里の言葉に納得したようで、 「分かったよ。ほら。2番58番、行くぞ」 そう言い、猪里からリャンとウパを引き継ぐ。 尊敬する猿門にはさすがに逆らえない二人は、チラリと寂しそうな視線をチィーに向け、トボトボと落ち込んだ様子で猿門の後に続き部屋へと帰っていく。その後ろ姿を見送る猪里とチィー。 「……んで?雑用ってなんだ?」 「え?え〜っと……猪里さんと二人になるためについた嘘です」 猪里からの質問に、チィーは眉を下げヘラッと笑って見せる。 「………(ま、知ってたけどな)」 気落ちした自分を気遣ってくれてのチィーの嘘。 こんなにも気遣われて、本当に自分が情けなくなってしまう。 そんな自分に対して猪里はまたしても溜め息をついてしまう。 「猪里さん……やっぱ何かあったんじゃない?そんな溜め息ばっかついてさ」 「……何でもねぇよ」 「いやいや。絶対何か……」 「とりあえず、俺の部屋行くぞ」 チィーの言葉を遮り、チィーの肩を抱いたまま自分の部屋へと向かう猪里。 そんな少々強引な猪里をチィーは不思議に思うも、特に抵抗せず大人しくついていく。 そして、猪里の部屋へと着き、猪里は急に誰かが入ってこないようドアの鍵をかける。その行動が何を示すか…チィーは直ぐ様察した。 「………え?もしかして、今からヤるの?」 「ヤるために俺と二人っきりになるよう仕向けたんだろうが」 「えぇ……俺、猪里さんが悩んでるみたいだから心配して二人っきりになろうとしたんだけど……」 「……そう思ってんなら、大人しく抱かれろ」 その悩みの種はお前なんだから。 もちろん、それは口には出さない。 自分が勝手に嫉妬しているだけなのだから。 コイツには何の罪もない。 罪があるとすれば、無防備過ぎるといったところか。 猪里はチィーをベッドに押し倒し、舌を絡ませる濃厚な口付けをする。 口内に侵入してきたその舌にチィーもまた舌を絡ませていき、音を立てながら互いの唾液を混ざり合わせていく。 「ぁっ、ふっ…ふぁっ」 絶妙な猪里の舌使いにチィーの体温はどんどん上昇していき、チィーは頬を紅潮させ、熱い吐息を口の隙間から漏らす。 口付けをしながら猪里は慣れた手付きでチィーの囚人服をするすると脱がせていき、残る黒シャツを捲り上げチィーの胸を愛撫し始める。 「んっ…!」 チィーが体をビクッと震えさせたのは、猪里が乳首を摘まみ刺激した時。性感帯の一つである乳首を強くクリクリと摘ままれ、チィーはビクビクッと肩を震わせ反応する。 「相変わらず敏感だな」 口付けを終わらせ、猪里はそう微笑みながら言うと、今度は舌でチィーの乳首を刺激し始める。 「あっ…!」 生温い舌の独特な感触が触れ、チィーはビクンッと大きく肩を震わせる。 「ふっ…んっ……!」 舌で乳首を転がすように舐め、時には吸い付いてくる猪里。 その攻めはチィーの性的興奮を刺激し、その性的興奮からチィーは頬を紅潮させ、漏れそうになる声を口に手を当て必死に抑え込む。 「何、口塞いでんだよ」 「んっ、やっ、だ、だって…喘ぎ声出すの恥ずかしいしっ……」 「今更かよ。突っ込んだ時、散々喘ぎまくってた癖に」 「そ、それなんだけど……」 「あ?」 「…気色悪くなかった?」 「……は?」 「いや、だから……俺の喘ぎ声、気色悪くなかったって……」 「…………」 何故そういう考えに至ったのか…猪里は目を点にして思わず固まってしまう。 気色悪いなど微塵も思わなかった。 寧ろ、その声は艶やかで自分の性的興奮を刺激し、もっと聞きたいと思った。 自分だけが聞きたく、他の者には絶対に聞かせたくない声。 「……お前、自分を過小評価し過ぎだろ」 「え?」 自分の色気に全く気付いていない。 だから、あんなにも無防備に周りに接してしまう。 そして色んな男を惚れさせて……それにさえ気付かないで……。 そんなチィーの今後がかなり不安になってきた猪里は、少々苛立ってきてしまう。 自分以外の男に、あの声を聞かせるような事があったら…… そう考えるだけで今すぐにでも、チィーを滅茶苦茶にしてしまいそうな自分がいることに驚く。 まさか自分がこんなにも醜い嫉妬を抱く男だったとは……。 嫌気がさすも、その気持ちはもう止まらない。 この男だけは…… コイツだけは…… 誰にも、渡したくない。 「………(だったら)」 他の奴に目移りさせなければいい。 俺だけだと…… お前には俺だけだと、その身に沁み込ませてやればいい。 それが一番俺らしいやり方だ。 「………おい」 「え?何?」 「とりあえず、声は抑えんな。俺はお前の声聞きてぇんだから」 そう言い猪里はチィーの首に顔を埋め、首筋に舌を這わせる。 その感触にチィーは思わず「んっ」と声を出し、身をブルッと震わせる。 「だから、今日も激しくすっからな?覚悟しとけよ?」 耳元で聞こえる猪里の落ち着いた低い声に、チィーはゾクッと身を震わせる。 それは恐怖からではなく、これから訪れる快楽への期待。 その期待を胸に、チィーは猪里へ体の全てを委ねた。 ───── ─── ── ─ 「アッ……ハ、ァッ……アッ!」 ベッドの上で一糸纏わぬ身を捩らせ、ほどいた髪を振り乱し艶やかな声を上げるチィー。頬は赤く染まり、綺麗な紅紫の瞳は潤み、乱れた息を吐く唇は濡れ、その姿は妖艶そのもの。 そんなチィーの秘部をローションで濡らし、指でほぐし広げていく猪里。 服を脱ぎ、そのたくましい体を露にし、チィーの妖艶な姿に興奮して、常人とは桁外れの大きさの性器を反り立たせる。 「こっちは触ってねぇのに、おっ立てて……そんなに穴を弄られんの気持ちいいか?」 中から前立腺を刺激する度にピクピクッと動くチィーの性器を見ながら、猪里は意地の悪い笑みを浮かべる。 「アッ…!んっ、ぃ、イイッ……!ソコッ……ンフッゥンッ……!」 ローションによりグチュグチュにとろけていく秘部内。 本来なら出すためだけのその穴は、より大きな侵入者を心待ちしているかのようにヒクヒクと震え、猪里の指に吸い付いてくる。 淫らに変わったその穴に、猪里は自身の性器をと指を抜き、チィーの足を開き性器を秘部に押し当てる。 「へっ……?ぃ、猪里さん?ゴムは?」 「買うの忘れた」 「え?生で、すんの?」 「生しかねぇだろ。ちゃんと洗浄したし、大丈夫だって」 本当はコンドームの余りはあった。あったが、今日はそのまま挿入したかった。 チィーを説き伏せ、猪里は何も付けていないそのままの性器をチィーの秘部へと入れていく。 「アッ!アァッ……!」 ゴム越しではなく、直に伝わる熱。 ヌルヌルの粘液はゴムのゼリーではなく、猪里の性器から出た愛液。 その感触は、今までのセックスとは比べ物にならない程の快感で、チィーは思わず秘部をキュッと締め付けてしまう。 「どうだ?気持ちいいだろ?」 「アッ…んっ、ぅ、んっ……!」 「動いたら、更に気持ちよくなっからな」 そう微笑みながら猪里はズプッズプッと奥まで性器を入れると、腰を引き奥まで入っていた性器を秘部ギリギリまで出す。ゆっくりとした動きはそれまでだった。 次の瞬間、チィーの下腹部にズンッと伝わってくる刺激。 「ヒャアァッ!」 激しく腰を動かし、性器を出し入れる猪里。 その刺激はチィーに激しい性的快楽を与え、チィーは思わず高い声を上げてしまう。 「ヒッ、アッ…!アァッ!アッアッ…アァッ!」 あまりの快楽にチィーは体を仰け反らせ、腰を浮かせて秘部を猪里の股に押し付ける。 チィーの秘部は、快楽をもっと与えてと言わんばかりに、猪里の性器に吸い付き、くわえてはなそうとしない。 そのとろけた淫らな秘部の熱が、猪里の性的快楽を高めていく。 チィーが直に伝わる猪里の熱で快楽を感じているように、猪里もまたチィーの熱を直に感じ、その快楽に酔いしれる。 「ンアッ!フ、ァッ!アッアッ…!ソコッ…ソコいいのぉっ…!」 「そんなに気持ちいいか?」 「ンッ!アッ!ぃ、イイッ!猪、里さ、んのっ……!猪里さん、のっ……!その、ままで、当たってっ、スッゴく、イイィッ、ん……!」 チィーは秘部から全身に駆け巡る快楽に瞼と濡れた唇をギュッと閉じビクンッと大きく体を震わせる。 その反応が可愛らしくて、猪里は微笑みながらチィーの乱れた前髪をかきあげ、額にキスを落とす。 この可愛らしい姿は俺だけのもの。 誰にも絶対渡さない。 その思いが猪里の欲情を更に掻き立て、猪里はチィーを抱き締め、チィーの秘部に性器を激しく突き立てる。 「ヒャアンッ!アァッ!アァッ…!」 たくましい胸に抱かれながら激しい快楽を与えられ、チィーはその快楽に耐えるためギュッと猪里にしがみつく。 「アッ!アァッ!ィ、アッ!アァッ!ンンッ……!」 既にローションで濡れているチィーの秘部内を、猪里の性器は激しく掻き乱し、愛液を混ざり合わせてグチュグチュに濡らしていく。 性器がギリギリまで出てくる度に、その混ざり合った粘液は秘部から溢れ落ち、尻の谷間を伝っていく。 「ンッ、アッ!アッ…!ぃ、猪、里さっ……!」 濡れた唇から出てくるのは、艶やかな声で呼ばれる自分の名。 その唇からは、自分の名だけを呼んで欲しい。 「おい」 「ンッ、ふぅっ…?」 「俺以外に抱かれんなよ?」 その山吹色の瞳は潤んだ紅紫の瞳を見つめる。 それは猪里にしては珍しい真剣な眼差し。 その真剣な眼差しに吸い込まれるかのように、チィーはその瞳を見つめ返し、 「な、んで?」 「何でって……」 「俺を、抱きたいなんて思うの、猪里さんしか、いないよ?」 チィーは目をとろんと下げ、吐息混じりにその言葉を猪里へ返す。 そんな妖艶な表情のチィーにドキッと胸が鳴る猪里だが、 (本当分かってねぇな、コイツ……) お前を抱きたいと思ってる男なんて、わんさか居るのに。 本当、無防備過ぎる……。 猪里の心は再び嫉妬でザワつき始める。 このままでは、コイツを滅茶苦茶にしてしまう……。 そう心が闇に覆われようとした時、 「それに……」 チィーは乱れた息を出来るだけ整え、猪里の瞳を見つめながら告げる。 「俺、好きな人にしか、抱かれないし」 宝石のような綺麗な瞳で告げられた言葉はとても清んでいて、 「っ……」 猪里の心の闇を拭い去り、胸を熱くたぎらせた。 「お前っ、今の録音したかんな」 「へ……?録音…?」 「おう。俺の頭ん中に」 そうニカッと笑い、チィーに口付けをする猪里。 舌を絡ませ、チィーの口内を犯していく。 少し強引で濃密なその口付けをチィーは目を閉じて受け入れ、自らも舌を絡ませていく。 「んっ、ぁふっ…んんっ…!」 くちゅちゅるっと音を立てながら唾液を混ざらせ、互いの味を味わう。 タバコの味で甘くはない筈の口付けが、この時ばかりは甘く感じ、全てがとろけてしまいそうな感触に浸る。 そんな濃密な口付けを終え、名残惜しそうに糸をひく舌を口へ収め、猪里はゆっくりと動かしていた腰を再び激しく動かし始める。 「アッ!ハ、ァッ!アゥンッ!ンッ、アッ!」 再び下腹部に激しい刺激が伝わり、チィーは肩をビクンッと震わせる。 中から熱い肉棒で前立腺を刺激され、性器は透明な粘液を先から垂れ流し、ビクビクッと震えだす。 それは、チィーの性的絶頂が迫っているサイン。 「ンアッ!アッ!ィ、イクッ……!アッ…!イッちゃっ…!」 「あぁ、イケよ。思いっきり、腹にぶちまけろ」 そうニヤッと少し意地の悪い笑みを浮かべ、猪里は性器を激しく出し入れし、チィーの秘部内から前立腺を強く刺激する。 突かれるたびにドクドクッと性器内をかけ上がってくる欲望の液。 ビクビクッと体全体を震わせ、チィーはその時を待つ。 「アッ…アァッ!アッ!アッ!ィッ…アッ!で、出るっ……!ンアッ、アァァッ!」 快楽の絶頂に思わず腰を浮き上がらせ、それと同時に性器から白濁の粘液を勢いよく放つ。 放たれた粘液はチィーの腹へと落ち、その粘液を見て猪里は微笑みを浮かべる。 「結構出したな。久しぶりだもんな、ヤんの」 「アッ…アァッ……」 性的絶頂を迎えたばかりのチィーはその余韻にふるふると小刻みに震え、その目は今にも眠ってしまいそうな程虚ろになっている。 その虚ろな目がまた妖艶で、性的絶頂を迎えたチィーは色香を放出し、未だ絶頂に達していない猪里の性的興奮をくすぶる。 「俺がイクまで何回イクかな」 そう微笑みながら、猪里は再びチィーの秘部内に激しく性器を出し入れ始め、己の性的快楽を高めていく。 「アッ!ヒャァアンッ!アッ!」 未だ余韻の残る秘部に再び迫ってきた快楽にチィーは虚ろだった目をパチリと見開き、腰をビクンッと跳ね上がらせる。 「アッ!アッ!ダ、ダメッ……!またイクッ!イッちゃっ…!」 迫り狂う快楽によって絶頂の余韻が残る性器が再び反り立つのにはそう時間はかからず、チィーはドクドクッとかけ上がってくる欲望の液の感触に身を震わせる。 快楽に耐えるために自分にしっかりと抱き付くチィーを猪里は愛おしそうに抱き締め、己の欲望をチィーの中へと突き立てる。 「アッ!ヒッ、アッ!アァンッ!ンアァッ!」 自分の胸の中で艶やかな声を上げる男。 男なのに色気があり、どんな女よりも美しく乱れるこの男がどうしようもなく愛おしくて…… やはり誰にも渡したくないと思ってしまう。 そんな嫉妬深い自分に嫌気がさすも…… 「アッ、ハ、ァッ!ぃ、猪里さっ……アッ!猪里さっ……!イッて…俺の中でイッてぇぇえっ!」 こんなにも可愛い奴ならしょうがないか…と納得してしまい、クスッと笑みを溢す猪里。 「あぁ。お前の中でイッてやるよっ」 そうチィーの耳元で優しく囁き、猪里は己を性的絶頂へと達するためチィーの中により激しく性器を出し入れをする。 「アッ!アッ!アァッ!」 猪里の激しい動きはチィーにも快楽を与え、チィーを再び性的絶頂へと誘う。 「アッ!ィッ、イクッ!アァッ!」 「今度は一緒にイケよ…先にイッたら承知しねぇからな」 「アッ!アッ…!そ、そんなのむっ、……アアァッ!」 ビクンッと体を震わせ、チィーは二度目の性的絶頂へと達し射精する。 性的絶頂によりキュッと締まる秘部は、猪里の性器をより刺激し、チィーの直後に猪里もまた性的絶頂へと達し、その欲望の液をチィーの中へと放つ。 「アッ…アッ…」 脈打つ肉棒から熱い液が己の中に流し込まれる感触にふるふると震え、そのあまりの快感と自分を優しく包み込む温もりが与えてくれる安心感からチィーは意識を遠退かせていった。 ────── ──── ── ─ 「んじゃそろそろ戻るか?」 「んっ…そうする…」 チィーの意識が戻った時にはもう夜遅い時間。 後処理は眠っている間に猪里がやってくれていたようで、チィーはシャワーを浴びるだけで済み、少し休憩した後、二人は8房へ向かうため猪里の部屋を後にする。 「………(もう少し、時間置くべきだったか)」 セックス後の色香とシャワー後の色香が混ざり合い、普段以上の色香を放っているチィーを見て、猪里はそう後悔する。 まぁ時間も時間なので、そう簡単には他の看守に見つからな…… 「オイッ、猪里っ!」 自分を呼び捨てにするその声は、5舎で唯一チィーに惚れていない男、猿門。 「お前、こんな時間まで71番に何させてたんだよっ!」 「あれ?主任、何でこんな時間に……」 「2番と58番が文句言ってきたんだよっ。71番がいつまで経っても帰ってこねぇって!」 (アイツら……余計な事をっ……) 「あのなっ!私的な用事で囚人を使うのはなっ……!」 「まぁまぁ主任さん。落ち着いて落ち着いて」 猪里を庇い、チィーは二人の間に入る。 「別に私的な用事じゃなかったからさっ。ね?」 眉を下げた少し困ったような笑顔を猿門に向けるチィー。 その笑顔を見て、猿門は何故か固まってしまう…。 「!(まさかっ……)」 主任までも!? 猿門の反応に猪里は冷や汗をかき、焦った様子でチィーを自分の後ろへと引き下がらせる。 「え?何?」 「バカッ…!お前は大人しくっ……」 猪里の行動がよく分からずチィーは首を傾げ、そんなチィーを猪里は小声で嗜める。 そんな時、 「………71番」 「ん?」 猿門が目を見開き、チィーへと寄ってきた。 「お前、何か普段と違わねぇか?」 その言葉に猪里はドキリッと胸が鳴る。 やはり、猿門もチィーの色香にあてられて…… 「何か……スゲェ疲れてね?」 「…………ん?」 猿門のその予想外の言葉に猪里は目を丸くする。 「大丈夫か?早く部屋に戻って休んだ方が…」 「あ、うん。だから今、戻るとこ」 「そうか…おい猪里!今度からあんま囚人をこき使うんじゃねぇぞ!その為にも仕事サボんなよ!分かったな!」 「あ、はい」 「たくっ…ちゃんと71番を部屋まで送れよっ」 そう言い残し、猿門はその場から立ち去っていく。 「仕事サボんなよっだって。はいって返事しちゃったから、もうサボれないね」 そう無邪気に笑いかけるチィー。 対する猪里は、拍子抜けしてしまいガクッと肩を落としてしまう。 「あれ?猪里さん?」 「あ〜……マジビビッた……」 「バレたらヤバイもんね。俺らの関係」 「いや、それもあっけど……」 「ん?」 「…お前は知らなくていいわ(言ってもどうせ「俺をそんな風に見るのは猪里さんだけだよ」とか言うだろし……)」 他の奴等の好意には鈍感でも、俺の好意には敏感なコイツ。 それはそれで、良いかもしれない。 コイツには、俺の好意さえ伝わっときゃ良いから。 (あぁ、にしても、マジで色恋に興味ない主任で良かったわぁ。主任相手とか洒落になんねぇし……) 「……猪里さん、今日はやけに考え事多くない?本当悩んでるなら俺聞くよ?」 「あぁ…半分は解決したから大丈夫だ」 「ってやっぱ悩みあったんじゃん。何?何で悩んでたの?」 「あ?……俺とお前について」 「……え?もしかして、別れるとか?」 「んなわけあるかっ!誰がお前を手放すかっ!」 「…それ聞いて安心した」 「……(んな嬉しそうに笑うなよ。部屋に帰したくなくなってきたじゃねぇか)」 ※そこは我慢してちゃんと部屋に帰しました。 End 朱音様からのリクエスト猪チィ←全キャラR18でチィモテモテで嫉妬しちゃう自分が嫌な猪里でその気持ちを隠しながらの裏、です。 初めに謝罪を………… 全キャラとの事でしたが、お猿ちゃんだけ外させていただきましたっ。申し訳ございません! でもチィーさんモテモテは書いてて気分が良かったです。好きキャラが愛されてる設定て幸せです。猪里さんの嫉妬が上手く書けたかは分かりませんが……。 そして、ここから執筆裏話……。 途中で出た「ア〜ンして」は最初猪里さんにする筈だったんですが、この二人はこんなんじゃないっ!ラブがあってもこうじゃないっ!と、ロックに切り替えました。猪チィは書いてて結構書き直しがありましたね。こうじゃないっ!これはしないっ!って感じで。結構そういうこだわりがある面倒臭い性格な管理人です。 朱音様、このような駄文ですがどうか受け取ってくださいm(__)m [*前へ][次へ#] |