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復活
料理上達計画
「クヒャー!!」
 ある晴れた春の午後。並盛にある高級マンションの最上階から悲鳴が響いた。
「骸!?」
 最上階の部屋の主にして並盛を守護する最強最恐の不良、雲雀恭弥が元宿敵であり恋人の六道骸の悲鳴を聞きつけ自室から飛び出してきた。悲鳴が聞こえたのは、台所からだった。意外であるが雲雀は料理が上手く、いつもなら雲雀が食事を作っていたが今日は骸が。
『常日頃、雲雀君に食事を作って貰うのは嬉しいです。けど、ここに一緒に住んでいる以上、雲雀君ばかりにやらせるのは心苦しいです!』
 今日は僕が作ります!と張り切って雲雀を自室に追いやり、台所に入っていったのが午前9時頃であった。あれから数時間…心配でソワソワしていた頃に悲鳴が聞こえたのだ。
「骸!どうしたんだい!」

「ひばりくぅん…」
 緋と蒼の瞳を涙で潤ませながら雲雀をみる骸。そんな骸に雲雀は、衝動的に寝室に連れ込みたくなったが、ここは堪えた。
「泣いたりして、どうし…」 雲雀の目に飛び込んできたのは、人差し指から真っ赤な血を垂れ流している骸の姿だった。血を見るのは慣れてるし好きな方だが、愛しい恋人が血だらけでは流石の雲雀も驚き、慌てて手当てした。




「もう、台所出入り禁止!てか、」


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あきゅろす。
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