駄文
雨(ｴﾛ無し/一人称/欝/痛々しい)
ザーー……
「…ちゃぷ…ちゃぷ…雨が降る……」
僕の好きな歌手の歌。唐突に歌いたくなって、つぶやいた。
公園。
僕は、今、ひとり。
あー。もう日ぃ暮れちゃってたんだね。
ずっと雨で曇ってたからかなぁ。暗くなるの、気付かなかった。
そーいえば雨、やまないなぁ…傘、持ってきたけど結局さしてないんだっけ…
こんなにびしょびしょになって、ってまた怒られちゃうなー…
あ、もうあいつ、いないんだっけ。怒られないで済むなぁ、よかったー。
へへ…なんか胸が痛いなぁ…夏っていってもずっと雨に当たってちゃ風邪ひくよな。
風邪だから痛いんだよなぁ…
雨が全身濡らしてる。顔も目もびしょびしょだー。
あいつが褒めてくれたまーっくろな髪も。俯く僕の前から横から垂れてきてる。
…？なんか目だけ熱いなー。なんでだろな…
僕、なんでこんなとこでぼんやりしてんだろー…
ベンチに座りすぎてお尻がいたいや。
投げ出した両足も、両手も、僕のものじゃないみたい。ぜーんぜん動かないや。
雨…早くやまないかな…
雨がやんだら帰ろう。
視界がクリアになったら、帰ろう。
［前へ］［次へ］
[戻る]
[小説ﾅﾋﾞ|小説大賞]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
